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遡行図は何のために書くのか
 日帰りの渓流釣りでは、いちいち遡行図を書く暇や必要性もないだろう。しかし、沢から沢へ、あるいはマタギ道を通って山越えルートをとるなど、数泊の野営を要する山釣りでは、欠かすことのできない情報源だ。遡行図とは、沢の地形、渓相を図式化したものだが、そのポイントは、
@.現地でメモと地図を照らし合わせ、現在地を確認する。いわゆる、1/25,000の地形図を読むための基本的な訓練には、欠かせない。
A.地図にはない情報を盛り込むことによって、沢の全てを表現することができる。
B.会の記録の集大成となる。
C.同じ沢へ入渓する時は、地形図は不要。遡行図のコピーがあれば、十分事足りる。
 昔は、事細かく記しながら歩き、帰ってから遡行図を整理することが大きな楽しみだった。最近は、写真の方が楽しくなってしまい、現在地の確認と主なポイントを押さえる程度にしている。山釣りであれば、高巻きルートや滝の位置と落差、魚止めの滝と正確な位置ぐらいは確認しておきたい。さらに、将来の滝上放流のために、例えイワナ一匹いなくても、生息できる環境にあるかどうかぐらいは押さえておきたい。地形図を読む力を養えば、地図と磁石だけで未知の沢を遡行できるようになる。
遡行図作成のための記号
 遡行図を作成するための記号に決まりなどあろうはずがない。自分たちで分かりやすい記号を勝手に使えば事足りる。けれども、一般的に使われている記号を使った方が汎用性は高いことは言うまでもないから、最低以下の記号ぐらいは覚えておいて損はないだろう。他人が書いた遡行図を読む場合にも参考になるはずだ。
ゴルジュ
廊下
点線は、踏跡や山道
点々記号・・・河原
○の点在記号・・・ゴーロ
線のない点々・・・伏流
堰 堤
ナメ、ナメ床 ×印・・・ブッシュ
樹林、笹などは
適当なイメージで
高巻くルートを
矢印で示す。
ガ レ
崩壊地
滝、連滝
○滝は岩を抱えた
チェクストン滝
橋、吊り橋
釜、淵 太い線・・・尾根
二重線・・・コル
スラブ 岩 壁
草 付 ケンスイ
アップザイレン
私は、上記の記号の外に以下の情報を追加記入している。
@.車止めの位置・・・P
A.車止めからの距離・・・主な二又、枝沢にkm単位で記入。遡行時間を推定するのに役立つ。
 1/25,000の地形図とキルビメーターで測定し、記入する。
 1時間に歩ける距離の目安
 ・適当な高巻きなどもある沢・・・1km
 ・谷に沿った道・・・2〜3km
 ・急な上り坂・・・標高差200m
 ・釣りながらの遡行・・・250m
B.河川勾配・・・イワナが生息できる勾配かどうか判断するため。イワナが生息できる勾配の目安は、1/5程度。もちろん、これよりきつい1/4の勾配でも生息している場合もあるが、そのほとんどはマタギなどの先人たちの放流や優しき釣り人たちの放流による場合が多いのでリリースを心掛けたい。
B.テン場・・・C1 キャンプ1、C2 キャンプ2、BC ベースキャンプ
C.魚の種類、イワナであれば、斑点の色や独特の体色、魚影、サイズ、大物が出たポイントと位置などをメモる。
遡行図作成例:和賀川源流部

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