1.世界遺産白神山地とは  2白神山地森林生態系保護地域設定に至る経緯 
3.遺産地域決定の経緯 4.入山規制問題論争集  5.世界遺産登録から1年の新聞記事から 
6.管理計画見直しを求める署名運動の概要と結果  7.見直しを求める要請書全文  
8.白神を巡る真の問題は何か  9.白神に学び、白神とともに生きる

白神山地世界遺産地域
      
A dispute collection over the right or wrong of what goes into the mountain

 コメントは、私の勝手な意見です。この意見に参加したい方は、感想・意見メールで送信してください。「源流酒場」に掲載したいと思います。
  • 無制限に人が入れば自然が壊れる。遺産を自分だけのものだと思ってはいけない。管理機関を設置するなど、入山者の数や目的、入山場所を把握し、数をコントロールするシステムが必要だ。(白神NGO顧問牧田肇弘前大教授)
  • コメント:入山規制論で最も問題となるのがオーバーユース。これは、登山道が整備された尾瀬や林道から容易に見ることができる緩衝地域あるいはその外周部分と道も標識もない藪だらけの白神を同列に論じ、ただ被害妄想的にオーバーユースとなるに違いないと考えているだけ。白神は、尾瀬でもなければ都会の山や川でもない。高速道路もなく新幹線もない、過疎、しかも共生の文化があったからこそ残ったとも言える。それに、青秋林道で有名になる以前は、白神山地が無名の山だったのは、登山としては二流・三流であり、一部の沢登りの世界だったからだろう。それともう一つ、遺産は学者だけのものだと思ってはいけない。
  • 遺産地域になったって、今までどおり山を歩く。山に入るなということは、家から出るなと言われるのと同じ。世界遺産などというレッテルは必要なかった。静かな山のまま残してほしかった。(鯵ヶ沢町マタギ 吉川隆)
  • コメント:実に正直なコメントだ。私も、峰浜村のマタギたちに話を聞いたことがあるが、本音は皆そう思っている。特に秋田県の人たちは、無名の山が、いきなり世界へ飛び出したものだから、みんな頭がおかしくなったのか、学者の借り物を着て答弁しているのは何ともおかしい。
  • 白神は、ブナ原生林の価値が高くて遺産に選ばれたわけではない。かつて普遍的に存在した生態系が、人手が入らずに残っていることが認められた。それを失えば、白神は遺産である必要はない。どの程度乱されると遺伝的価値を失うのか、植物学、生態学、遺伝学などの専門的なデータなしでは評価できない。研究者たちの調査と連携が重要。(岩手大学人文社会科学部磯崎博司助教授)
  • コメント:どうも学者は、白神を研究の場所としてしか見ていない。山菜やきのこ、登山や釣りには興味がないらしく、そうした一般人の心は全く理解できないらしい。もちろん、学者のための白神にするためには、こうした論法しかないのだろう。
  • もともと立ち入る組合員が少ない所なので漁業権を放棄しようと思ったが、漁業権を設けて禁漁にした方が密漁者を取り締まれると考えた。(粕毛川漁協佐々木組合長)
  • コメント:秋田県は、どうしてこうも理念なき規制論を唱えるのだろう。ガッカリしてしまう。これでは単なるよそ者排除の論理ではないか。源流部のイワナ保護に対して、何の貢献をしてこなかったにもかかわらず「密漁者」呼ばわりするのもおかしい。
  • 青森では白神の奥深くに分け入り、釣りや狩猟、山歩きをしている人が多いが、秋田では少数だった。(朝日新聞)

  • コメント:地元で粕毛川源流部を利用してきたのは、峰浜村のマタギたち。そして「秋田の釣り」に峰浜村水沢川ルートから粕毛川源流部に至る最短ルートが紹介されて以来、渓流釣りをする人たちが増えた。歴史的にみれば、粕毛川源流部は薪炭材として利用されており、ほとんどが二次林だ。近年、余り利用されていないだけ。

  • 「秋田と青森では自然の利用の仕方に違いがある。だから、規制のとらえかたに差があるのは当たり前」(日本自然保護協会)
  • コメント:秋田はあっさり入山禁止に賛成。しかしながら、不満をもつ人は多く、それがただ表に出てこないだけ。青森県は、地元を初め、多くの愛好家たちによって利用されてきた森であり、当然のことながら入山規制に反対の声が多い。
  • 入山規制に関する考え方のズレは、方法論の違いだけであって大した問題ではない。(日本自然保護協会)
  • コメント:地元にしてみれば、大した問題である。わが古里の山に入れない、などということは、地元民にとって大問題である。
  • 自然を守る力は、守るべき自然を知ること。登山は自然と共存、入山禁止には反対(日本勤労者山岳連盟)
  • コメント:そのとおり。まず白神を知ること。白神を知らずに議論しても、それは単なる机上の空論、被害妄想にかられるだけ。
  • 白神を知りたいとの国民の意向を締め出す環境対策に展望はない(同連盟自然保護委員長)
  • コメント:そのとおり。世界遺産条約では、トンネル的に継承するのではなく、日常的生活の中で体験できることを保証している。「活用」するとの遺産条約と矛盾している。
  • 地域を守ることと、自然を守ることの整理ができていない(根深誠)
  • コメント:そのとおり、自然保護は、とかく地元の視点が欠落している。これを都会的な自然保護と呼びたい。
  • 核心地域は森林生態系上重要な遺産であり、厳しく入山を禁止すべきだった。緩衝地域も核心地域に影響を与えるもので、入山人数を厳しく制限すべきだ。(「白神山地ブナ原生林を守る会」理事長鎌田孝一)
  • コメント:とにかく入山禁止ありき。秋田県側は、どうしてこうも短絡的な発想しかできないのか。残念だ。
  • 世界遺産の価値を損なわないためには、核心地域への入山を禁止すべきだ。(「白神山地を考える能代の会」北川智彦事務局長)
  • コメント:世界遺産だから守る、というのは余りにも単純思考だ。「世界遺産というのは、人間を排除したり、ただちに人間の利用を妨げるといったものではない。それゆえ、世界遺産だから入山禁止ということにはならない」(井上孝夫千葉大助教授)
  • 自然と人間の文化のかかわりを重視すべき。地域の実情を無視した管理がなされるなら、遺産登録を返上すべき。(「白神市民文化フォーラム」村田孝嗣)
  • コメント:そのとおり。青森県は、我が秋田県と違ってどうしてこうも私の意見と同じなのか、不思議なくらいだ。
  • 人が入ると、里の植物の種が運ばれ植物層が変わるし、地元の人々が使っている水の源が汚れてします。わざわざ遺産地域に入らなくても、周辺部のブナの森で自然に触れることはできる。(白神NGO代表鎌田孝一)
  • コメント:「もしこの論法でいったら、東京都の水源の一つになっている奥多摩湖から上流は全て登山禁止にしなければならない。いや、ほとんどの山への入山が禁止になってしまうだろう」(井上孝夫千葉大助教授)。周辺部のブナや滝は、核心部のものではない。本物を体験しなければ感動もなければ、人間の心を動かすこともできないと思うが。
  • 人と自然の歴史的、文化的なかかわりを否定し、人を排除することが自然保護ではない。核心地域は、登山技術や体力がなければ入れない。周辺部の車の通行を規制すれば、入山者は自ら規制されるはずだ。(「白神市民文化フォーラム」世話人根深誠)
  • コメント:そのとおり。体力に自信のある方は、どうぞで十分。当てにならない巡視員に金を使うより、車の規制が最も安く、最も実効性があると思うが。
  • 八森では、山菜採りや漁で核心地域に入らなければメシが食えないという人はいないはず。よそ者のゴミや排尿で山が汚されている。太古の自然をそのまま残したい。私はもう入らないし、できれば、誰も入ってほしくない。自然の循環が極めて円滑に、人間の手を経ないで営まれている。彼らの邪魔をしてはいけない。(八森町町議 秋田豊)
  • コメント:これはどうも、よそ者に荒されるという被害者意識だけで規制に賛成とは、何とも情けない。しかも学者の衣を着たような言い方も解せない。
  • 秋田県側から簡単に入れる源流部ではもっと入山者が多いと聞いているが、こちらからは23日ぐらいかけて沢や滝を登らなければならず、巡視が難しい。(鰺ヶ沢営林署長)
  • コメント:白神の山懐は深く、とてもボランテアで巡視できるような場所ではない。諦めたほうが良いと思うが。それよりも、安易に入れる林道を閉鎖すれば簡単なのに、なぜやらないのだろうか、誠に不思議である。
  • 原生林の核心部分は、道もなく白神に慣れ親しんだ本物のマタギのような人がようやく入ることができる場所。そんな場所を立ち入り禁止にして、安易な入山者が大挙して押し寄せることに対し、何ら解決策を示さないのはおかしい。(「FIELD STREAM」村田孝嗣)
  • コメント:そのとおり

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3.遺産地域決定の経緯 4.入山規制問題論争集  5.世界遺産登録から1年の新聞記事から 
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8.白神を巡る真の問題は何か  9.白神に学び、白神とともに生きる

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