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雪代期のチョウチン毛バリとエサ釣り、イワナの蒲焼、イワナ寿司、カケスがイワナを食う、新緑、オオヤマザクラ・・・
枝先に産声をあげた淡い緑・・・樹間を吹き抜ける風に乗ってフィトンチッドが谷全体に発散する
谷底からは360度蛇行して流れる雪代水がマイナスイオンを大量に噴き上げる
この地に立てば、誰だって気分が爽快となる
もう一週間も経てば、谷全体が新緑に包まれ、イワナと山菜、オオサクラソウの最盛期を迎えることだろう
しかし、二日目は、あいにくの曇天で、今にも雨が降りそうなほど薄暗い
テン場上流は、滝やゴルジュが連続し、雪代の頃は沢通しの遡行が困難を極める
今日は、滝の右岸を直登し、杣道ルートを辿り源流部のイワナを釣る計画である
肝心の竹濱さんは、風邪をひいたようで残念ながら不参加
小玉さんは、昨日崖から滑り落ちて右手を打撲したため×
結局、留守番組は5名・・・テン場周辺で山菜採り、昼寝、イワナ釣り、療養等自由気ままに過ごす

源流探検隊は、ジンさん、下山田さん、加藤君、私の4名
それを不思議に思ったジンさんは「いつも行動は自由なんですか」と、怪訝そうに聞く
「行きたくない人を無理に連れて行ってもしょうがないでしょう」

とは言ってみたものの、いつもは全員統一行動をとっている・・・ただし寝に来た柴ちゃん以外は・・・
今回は、大人数だから、みんなが遠慮したに違いない・・・イワナ釣りだけは大人数がそぐわない
今回のルートは、私以外他の3名全員が初めてのメンバーであった
▲直登ルートは迷いやすいので、次回用に赤い測量用の目印テープをまく中村会長(4月25日) ▲滝下流から杣道までの落差は約200m、決して楽なルートではない。最初はガレ場の石の階段を登る。やがて屹立する岩場が立ちはだかる。前回の目印を頼りに傾斜のきつい岩場の斜面を攀じ登る。こういうルートでは、ピンソールが俄然、威力を発揮する。若葉マークの加藤君はきつそうだ。全員無事に杣道に達し休憩。
今度は、沢の右岸斜面にある明瞭な杣道を辿って上二又に向かう(写真は4月25日)
この杣道は、古くからブナの恵みを糧として生きてきた人たちの道である
今でも、上二又まで明瞭で歩きやすい・・・こうした杣道を発見、辿ることも山釣りの技術の一つ
▲4月25日、上二又・・・残雪とカタクリの群落
今年は、雪解けが早かった
しかし、4月中旬以降、急激に気温が下がり冬に逆戻りしたような低温が続いていた
上下に雨具を着用していても寒く、かじかんだ手に白い息をかけながら釣り進む
▲早春のブナ林を白く彩るイワウチワの群落が満開に咲き誇っていた(4月25日) ▲源流部のカタクリは、ツボミが開き始める花の初期状態・・・早春の渓の典型的な風景が続く(4月25日)
残雪の谷は、まだ冬のたたずまいで、岸辺に咲くバッケやマンサクの花が目立つ(4月25日)
イワナの適水温は、5度〜13度と言われるが、2度〜5度以下と極めて冷たい

従って、イワナの食いは鈍い
時折、イワナが数匹見えるが、不思議に思うほどエサを追わないケースもあった
一方、イワナがたまる深淵では、入れ食いが続いて嬉しい悲鳴を上げることも・・・

野生のイワナは、なかなか理屈どおりには釣れない
あくまでイワナの変化に合わせて、順応的に釣り方を変えることが肝要である
▲4月25日に釣り上げた早春のイワナ
顔がやや浅黒くサビが残り、全体的にスマートな体型をしている
まだ、本格的にエサを追っていないのが分かる
上二又の標高は約400m・・・イワウチワは完全に散っていたが、カタクリはまだ咲いていた
灰色の森、斜面にまだら状の残雪やSB・・・5月上旬になっても早春の風景は変わっていない
雪代はピークを迎え、イワナが潜む釜や壷は煮えたぎり、ポイントは極端に少ない
チョウチン毛バリで釣るジンさんと下山田さんの苦戦が予想された
ジンさんは、山に釣り道具一式を忘れてきたらしい
今日は、竹濱さんから借用した竿と仕掛けで、チョウチン毛バリ釣りを開始
一般に毛バリ釣りの季節は、五月晴れの続く頃からと言われる

源流部は、曇天で肌寒く、虫一匹飛んでいなかった
どう考えても毛バリ釣りのシーズンにはほど遠い・・・ところが、イワナは確かに竹濱毛バリを追った
何度か合わせ損なったが、ついにキープサイズのイワナが毛バリに食いついた
▲残雪と裸の森、雪代・・・まるで早春のたたずまいを見せる源流部
虫が飛ぶはずもない早春・・・岩穴深く潜んでいるはずのイワナがなぜ疑似餌に飛びつくのか・・・
どんなに毛バリが実際の水面を飛び交う羽虫に似ていたとしても、こんな状況では釣れるはずがない

岩陰の淀みに毛バリを落とせば、雪代の流れに乗って毛バリが動く
自然に流れる毛バリに反応したイワナは、何度か飛びつこうとするが、食いつかない
これは、イワナが本物のエサかどうかを見極めているのだろうか

今度は、不規則な動きを与える・・・イワナは本物のエサと勘違いし毛バリを本気で追った
つまり、イワナは動くものに反応する・・・疑似餌の代表、毛バリもルアーも動きを与えることが最大のポイントだろう
毛バリの動きが釣りの生命だとすれば、色や形にこだわる必要はないように思う

日本式毛バリは、胴に毛を巻いただけ・・・本物の昆虫やカゲロウに似ているとは思えない
チョウチン毛バリは、狭いポイントを点で釣り、自在に毛バリに動きを与えることができる
その自在な動きに、早春のイワナはたまらず毛バリに飛びつく理由であろう
雪代期は、幸い、毛バリ釣りとエサ釣りは競合しない
従って、ジンさんが先行し、毛バリに反応しないポイントは、再度私がエサで深淵の底や岩陰を狙う
イワナがいるとふんだポイントでは、ほぼ確実にイワナがヒットした

■雪代期のエサ釣り
雪代で増水した渓では、ミミズの特大に勝るものはない
雨後の笹濁り状態と同じく、ミミズ特有の臭いは魔法のエサに変身するからだ
しかし、エサが大きいため合わせのタイミングが遅く、針を喉の奥まで呑まれる確率も高い

それが嫌で私は、勝負が早いブドウ虫を使用した
臭いはなくとも、疑似餌に比べれば本物のエサである
点釣りで淵の底や岩穴へ白く目立つブドウ虫を送り込み、自在に動きを与えてイワナを誘惑する

目の前に本物のエサがちらつけば、イワナは即座に反応する
釣り人は、水面の底にいるイワナは見えないが、その動きは糸と竿を介して手に取るように分かる
ツンツンツン・・・食いついたな・・・糸を張り挑発する・・・イワナはエサを逃すまいと岩陰に持ち込もうと走る
その一瞬をとらえて引き抜く・・・竿と糸を介して、見えないイワナとの賭け引きもまた楽しい
▲白い腹部が薄らと黄色に彩られた居着きのイワナ
まだ本格的にエサを追っていないのか、スマートなイワナが多い
魚影は濃いが、小物に邪魔され、キープ率は6割程度と低いのが残念だった
▲いよいよ源流部の滝が近くなると雨が落ちてきた
釣り上げたイワナは、下山田さんが赤い種モミ用の袋に生かしたまま遡行してくれた・・・感謝、感謝
右の写真は、湧水の斜面に群生していたクレソンの群落
こんな源流部にクレソンが野生化している・・・恐らく地元の人が移植したのだろう
帰りに大きめのものを選んで採取する
▲滝に辿り着くと、雨足が強くなった(写真は4月25日撮影)
持参したブドウ虫がなくなり、新しいミミズを準備する
9人分のイワナには、少々足りない
滝壺では、意に反し、リリースサイズのイワナがヒットしたのみ・・・この滝は右岸を巻くのだが・・・

ここでジンさんは竿をたたみ、
「我々はこれで十分満足しました。二又まで下がって焚き火をし、イワナ寿司でも作りましょう」
雨と寒さで最悪のコンディションだったので、すかさず同意・・・竿をたたんだ
時計を見れば、まだ11時を過ぎたばりだった・・・こんなに早い納竿は記憶にない
現場で楽しむイワナ料理
▲小雨の中の焚き火
太めの枯木を下にひき、その上に小枝を折った束を乗せ、ガムテープを着火剤にして火をつける
煙がモウモウと上がる・・・そのまま放っておけば火はつく
小雨と寒さの中では、焚き火は本当に有難く、元気が出る・・・これも山釣り師にとって必須の技術だ
さあ、いよいよ釣り上げたばかりのイワナ料理開始
まずは4人分のイワナ寿司用にイワナをさばく
腹を裂き内臓を取り去り、血合いをきれいに洗い流す・・・皮を剥ぎ、三枚におろす
▲イワナ寿司以外のイワナは、全て調理用にさばく
このやり方は、テン場でのイワナ料理をスピーディにこなす手法として素晴らしい
まず皮つきのまま、三枚におろす
頭と骨は、ビニール袋に入れ、燻製用に持ち帰る
ジンさんは、イワナの蒲焼用の特製タレをザックから取り出す
密閉式の器にさばいたイワナを入れ、特製のタレを入れる(左の写真)
帰路、アップダウンが続く杣道を歩いているうちに適度にかき混ぜられ抜群の下ごしらえが完了する

テン場に着けば、特製のタレがほどよく沁み込み絶品となる(右の写真)
素晴らしいアイデアに脱帽だった
▲渓の傍らでイワナ寿司を握る下山田さん
寿司を握る手さばきの良さに驚く・・・実に絵になる風景だ

■握り方の概要
右手で一個分のシャリをとり丸く握る→右手の人差し指でワサビをとり、ネタにワサビをつける→
シャリをネタに乗せる→上と前後を軽く押さえる→人差し指でシャリの底をつくる→上下をひっくり返す→
横を軽く押さえ、形を整える→180度回転させ、再度横を押さえ、上下を押さえて形を整える
▲イワナ寿司用に三枚におろした具 ▲イワナの身を一握り用のサイズ(三分割程度)に切りネタを作る
持参した酢飯を握り、本ワサビをつけ、イワナの切り身を乗せ、握りながら形を整える
下山田さんは、次から次へと握ってはまな板の上にきれいに並べる
実に楽しそうに握る姿は、釣り上げたイワナ料理の最高峰だからだろうか

完成したイワナ寿司4人前・・・清流を借景に撮る
実に美味そう・・・涎が出るとはこんな料理のことを言うのだろう
イワナに敬意を表する最高の料理、それはイワナ寿司だった
▲釣り人にしか味わえない逸品・イワナ寿司・・・思わず笑みがこぼれ、頬が落ちる
山釣り初心者の加藤君は、疲れと寒さ、靴ずれに苦しんでいた
焚火で暖をとり、生まれて初めて食べるイワナ寿司に「美味い、美味い」を連発

その笑顔と感激の言葉にジンさんと下山田さんも満足そうに笑う
次回から我が会の定番メニューに決定する感動の瞬間だった
午後二時過ぎにテン場に着く
テントで寝ていたのは、風邪で療養していた竹濱さんと寝るために来た柴ちゃんの二人
残りの3名は、山菜畑沢で山菜採りをしていた
テントは軽量、コンパクトなエスパースの3人用テント・・・

斜めに張ったタープは、秀山荘のスーパーライトタープ
左のザイルにカラビナで吊るしているのは、今回も大活躍した水陸両用アイテムのピンソール、ビンソールミニ
テントから顔を出しているのがピンソールの開発者兼毛バリ釣りの名人・竹濱武男さんである
カケスがイワナを食う?
▲イワナを狙ってやってきたカケス
大型の留鳥で、紫褐色の体、鮮やかな青色のある翼、ゴマ塩模様の頭、のどは白く、目先は黒い
ほかの鳥の声や、物音、ネコなどの鳴き真似をすることで有名
食性は、昆虫などの小動物、鳥の卵や雛、どんぐり、柿など雑食性

イワナの腹を裂き、内臓と血あいを取り去ってザルに入れる
雪代の水は、手がかじかむほど冷たく、焚き火で暖をとっていると、カケスがやってきた
辺りを見回し、警戒しながら調理用のイワナに近付く
▲カケスがイワナを襲う決定的瞬間
カケスがイワナを食う・・・これには驚いた
しかし、イワナが大きすぎて口にくわえることができない・・・何度も挑戦するものの全て×

魚の場合は、体長の半分以下のサイズまで丸呑みにできると言われる
このカケスの場合、イワナのサイズとほぼ同じくらいの体長しかない
とうとう諦めて姿を消した・・・恐らく1年魚程度の小イワナなら食ったに違いない
テン場で楽しむイワナ&山菜料理
イワナ釣りと山菜採りはほどほどに切り上げ、のんびりイワナ&山菜料理を楽しむ
これまた至福のひととき・・・
左の写真は、小ぶりのシドケを選別し、天ぷら用に使用
右の写真は、湯がいて冷水にさらしたアイコの皮を一本一本丁寧にむく
▲イワナ&山菜料理に奮闘するジンさん
山釣り料理名人の勲章を授与したいほど、その腕前は素晴らしい
熟成したイワナに、スライスしたニンニクと特製のタレを入れ、中華鍋で蒲焼にする
かぶりつきたいような香りが漂う
▲残った酢飯で、再びイワナ寿司を握る下山田さん
留守番組もテン場周辺で釣り上げたイワナで、イワナ寿司を作ったという
しかし、「すしのこ」がなく、普通のご飯で握ったイワナ寿司もどきだった
ならば本物のイワナ寿司を全員に食べさせたい・・・下山田さんの心配りに感謝
▲夕方になれば起き出し、イワナ&山菜料理名人と化す柴ちゃんの唐揚げ
彼は、釣りこそ名人とは言えないが、かつてレストランのシェフをやっただけあって、料理はピカイチ
ただし、面倒くさい料理は苦手なのが唯一の欠点
今回は、唐揚げ粉を忘れて、天ぷら粉で揚げる・・・苦戦したが、彼の腕前で絶品に仕上がった
▲シドケと皮をむいたアイコのおひたし ▲クレソンとイワナのタタキ・・・クレソンは生でタタキや蒲焼に巻いて食べると美味い
▲バッケ味噌 ▲山釣り定食・・・イワナ寿司、イワナの蒲焼、アイコ、シドケのおひたし、バッケ味噌
▲午後4時、人生の楽園「源流酒場」オープン
いつもなら、暗くならないとオープンしない「源流酒場」だが、
今日だけは暖簾を掲げるのが特別早く、午後4時にオープン
自然庭園に響き渡る雪代の音、鳥の囀り、焚き火のはぜる音が心地よいBGMを奏でる
▲生のシドケにマヨネーズをかけて食べようとするジンさん・・・さすがに苦くて不味かったようだ・・・くれぐれも生で食べないように注意! ▲左手に持っているのは、フランスパンにイワナの蒲焼を挟んだイワナサンド・・・この食べ方にはまいりました
持参した酒は山ほど残っていた
これ以上ないイワナ&山菜料理に、ビール&熱燗&冷酒&ウイスキーは、いつになく急ピッチで進む
私は不覚にも午後7時過ぎにダウンしてしまった

最後まで残ったのは、ジンさんと昼寝でエネルギーを満タンにした柴ちゃんの二人
「こんな機会は滅多にない・・・とことん飲もうぜ!」

ジンさんは、一人で冷酒を5合余り飲んでも足りず、料理酒まで飲んでしまったという
一日中、谷を歩き回り、料理に奮闘、酩酊しても飲み続けたジンさんのタフさには驚くほかない
長年勤めた職場を退職し、非日常の世界で精神的自由を手に入れると、人は化けるのだろうか・・・
▲テン場をきれいに片付け、渓流シューズにピンソールを装着
テン場からコルまで標高差200m余り
斜面の山菜を採る場合や流れが消えた以降の笹藪の急斜面は、これなくして登れない
実を言えば、ピンソールがなくとも登れないことはないが、滑って体力は倍以上消耗する
山釣りは、安全確実に遡行することが第一条件・・・それを考えると、ピンソールはもはや手放せない
▲お世話になったテン場に感謝し、合同大パーティがコルに向かって出発
見上げれば、雲ひとつない青空に、萌え出た新緑が光に瑞々しく輝く
重い荷を背負って、ただ歩くだけは苦行に等しい
斜面に生えたアイコ、シドケを採りながら登れば、心の荷は半減する
左右の斜面を見上げては、急斜面を四足状態で登り山菜を採る
▲アイコ(ミヤマイラクサ)の群生
いつものことだが、山菜の群生を見つけると、「撮ってください、採ってください」と呟いているように見えてしまう
初日に出会った山菜採りの古老の姿は見えなかった
彼は、9人もの団体を見て、確かに驚いたような顔をしていた
毎年、毎年、邪魔ばかりしてスミマセン、お許しを・・・
▲トリカブトの大群落をゆく ▲トウホクサンショウウオ ▲やっとコルに着き一服・・・吹き出す汗にコルを渡る風が心地よい
▲萌え出たばかりの淡い新緑 ▲新緑の峰走り ▲新緑とオオヤマザクラ
東北のブナ林に自生するサクラは、オオヤマザクラ
ヤマサグラより葉も花も大きい・・・薄紅色で新緑に映え、そのコントラストが美しい
北国では、低山でも見られるが、本州中部では、標高700〜1500mの高山に自生するという
この樹皮を利用した角館の樺細工は、伝統工芸品に指定されるほど有名である
▲3日後、新緑の波は劇的に広がっていた
半年間、オフシーズンに耐えていると、身も心も元気がなくなってくる
しかし、モクモクとうねるような新緑の絶景を眺めていると、新緑同様、モクモクと元気が全身に広がる
この谷と峰に棲む山の神様に手を合わせ、深い感謝の念を捧げる
▲ブナ帯を代表する低木・クロモジの若葉と花 ▲ハウチワカエデの若葉と暗紫色の花
▲ブナの若葉 ▲早くも咲き始めたムラサキヤシオツツジ
▲渓友亭&秋田・源流釣友会合同大パーティの面々
下左から竹濱さん、金光さん、加藤君、私
上左から柴ちゃん、小玉さん、アッちゃん、下山田さん、ジンさん・・・合計9名

宴会中心の山釣りは、大人数ほど楽しい・・・ということを知った貴重な山釣りだった
そして拠点をそれぞれ茨木、秋田と遠く離れた団体が合同パーティを組むと、
お互いに学ぶ点が多い・・・こうした出会いが山釣りの文化をさらに高めることは確かである

渓友亭の皆さんに感謝、感謝・・・また一緒に山の恵みのフルコースを楽しみましょう
おまけ画像
▲雪代の谷に急きょオープンした源流イワナ寿司専門店「渓友亭」
▲陽光に輝く新緑の谷を眺め、別れを惜しむ
できることなら、日常の世界には戻りたくない心境に襲われる
桃源郷から現実の世界へ戻る心境は、いつもつらいものが心をよぎる
日常の世界に戻り、バシャバシャ撮りまくった写真を眺めていると、その一コマ一コマが鮮明に蘇る

私にとっての桃源郷は・・・恵み豊かな森の中を美しき水が涸れることなく流れ、
清冽な流れに渓流の王者・イワナが群れをなして躍り、岸辺や林床には色とりどりの可憐な草花が咲き乱れ、
青空にはイヌワシが悠然と舞い、渓流にはヤマセミ、カワガラスが飛び交う・・・森の王者・クマや

カモシカ、サルなどがエサを貪りながら森を彷徨い、美味しい山菜や木の実、きのこが切れることなく生え・・・
命の循環が永遠に繰り返されるような原始的な世界だ

その原始の本能を呼び覚ますような風景と心地よいBGM、
雪代で沸き返るマイナスイオンをたっぷり浴びながら
素朴なイワナ料理、山菜・キノコ料理で酒を酌み交わす極楽の世界・・・まさに桃源郷・・・

この谷は、その理想郷の一つだからこそ、20数年間途切れることなく通い続けている
ふるさとの谷に向かいて言うことなし、ふるさとの谷は有難きかな・・・
山の幸フルメニューMEMO
採取した山の幸・・・イワナ、アイコ、シドケ、コゴミ、ミズ、バッケ、クレソン、ヤマワサビ、ハリギリ、ヒラタケ
採取しなかった食用植物・・・ホンナ、ニリンソウ、ウバユリ、ダイモンジソウ、アザミ類、ヨモギ、イタドリ、
  ハンゴンソウ、タネツケバナ、ユキザサ、スミレサイシン、タチツボスミレ、エゾエンゴサク、カタクリ・・・
※生えていたが採取しなかった食用植物がいかに多いかが分かる

イワナ料理編・・・イワナ寿司、刺身、タタキ、蒲焼、唐揚げ、塩焼き、頭と骨の燻製、イワナサンド
山菜&きのこ料理編・・・シドケ&アイコのおひたし、シドケ&コゴミのゴマ味噌和え、天ぷら、塩もみ、
             ミズの塩昆布漬け、バッケ味噌、生クレソンのサラダ、ヒラタケと山菜の味噌汁
参 考 文 献
「週間 日本の樹木 ブナ 創刊号」(学習研究社)
「週間 日本の樹木 ヤマザクラ 創刊2号」(学習研究社)
「イワナ釣り そのすべて」(植野稔著、河出書房新社)

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