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Sirakami in early spring2000 Part 1
 山釣りのスタートは、毎年4月下旬、白神が定番である。今年は、春の訪れが遅く、例年より10日から2週間ほど遅れている感じだ。1日目は、雨と雪解けで沢を渡ることもできない状態だった。しかし、以降天候に恵まれ、早春の白神を思う存分味わうことができた。白神の神様に感謝!感謝!。
 右の写真は、私が同じ壷で3尾釣り上げたイワナである。釣りの時間は、わずか15分。けれども私にとって2000年を飾る初釣りとしては十分である。以降は、竿を持たず、早春の白神の撮影に専念した。
渓に張り出した枝は、まだ芽吹かず、雪解けの流れは一面白泡となって流れ下る。初釣りは、いつも雪代とともに釣り人の心も躍る。 両岸が狭くなったゴーロ帯を轟音を発しながら流れ下る白泡の渦流は、半年間、サビついた心を洗い流すかのようだ。流れに近づくと、冷たい飛沫と渓を吹き抜ける風が心地よい。
ホビュラーなキクザキイチゲだが、紫色の濃さに誘惑されてシャッターを切る。 雪解けで増水した渓は、いつものポイントが渦巻き釣りにならない。わずかな淀みを探し、竿を振る。
 巻きの途中でカモシカの死骸を発見。内臓は、全て獣に食われた後でかなり腐乱していた。副会長がナタでカモシカの角だけ、有難くいただく。角を干すと、中の異物は簡単にとれてくるそうだ。
ユキノシタ。北国の渓流は、4月になっても雪が深く、春雪をかぶって株たちしているユキノシタをよく見かけることから、この名が付いた。 早春のイワナ。良型のイワナは、刺身にして半年振りの美味をじっくり味わう。何度食べてもやめられません。
 上流から見たテン場。このテン場が、いかに素晴らしいテン場か、理解できるだろうか。
 増水しても心配のない高台に位置していること。水場に近いこと。本流の水が濁っていても枝沢の湧水を利用できること。枝沢周辺は、山菜の宝庫であること。風倒木が多いこと。周囲はブナ林に覆われ、早春は山野草が群生すること。イワナ釣り場が、すぐ目の前に広がっていること。大雨や雪代などで増水しても山道を利用したエスケープルートがあること・・・。
 苔蒸した岩を抱く巨木。こうした光景は、渓の至る所で見ることができる。
 昨年、高台にあった森の主は、半分折れて無残な姿をさらしていた。カメラを向けたが、余りに変わり果てた老木の姿にシャッターを切ることができなかった。そして、その老木が見下ろす下に、カモシカの死骸が横たわっていた。何となく、自然の厳しさと生命のもろさを感じた。

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