林道ー幌尻沢 新冠川源流 ペツピリガイ沢 幌尻右沢のオショロコマ




 静内川支流シュンベツ川を遡行し、源流部を探釣する計画であったが、初日があいにくの大雨。シュンベツ川は、濁流でとても遡行できる状態ではなかった。雨が止んだとしても1日や2日で平常に戻るような川でもない。あっさり諦め、新冠川源流を目指す。

 新冠川源流への入渓は容易ではない。奥新冠ダムより下流15キロに強烈な北電のゲートがあるからだ。さらに「いこい橋」には、自転車やバイクまでシャットアウトするようなゲートがある。我々は奥新冠ダム上流の新冠川源流を目指し、山小屋までアップダウンが続く18キロの林道を歩いた。新冠川源流部一帯は、ヒグマの恐怖はあるものの、苦労したものだけが体験できる渓流天国だった。(全4ページで構成)

 
2000年8月中旬、北海道日高・新冠川源流行メンバー。手前が中村会長、奥左から長谷川副会長、高橋コック長、新人秋山君、私の5名。奥新冠ダム上流の二又にて。 新冠川の天然釣堀で釣れた岩魚とニジマス。尺クラスは当たり前のように釣れる。まさに岩魚の楽園だった。
イドンナップの沢上流5.5キロ地点の林道に一泊。まだまだ先は長い。(2日目の朝) 新人秋山君が農家から掘り起こしてきたドバミミズ。特性のミルク缶に鶏糞とドバを入れているので夏の暑さにもかかわらず、生きの良さ、匂い、色艶とも申し分なしだった。
アップダウンが続く林道をひたすら「岩魚、岩魚」の呪文を唱えながら歩く。5日分の酒と食料を背負い、夏の暑い陽射しを浴びて18キロの林道を歩くのは、やっぱり馬鹿か。 車止めから15キロ地点、やっと奥新冠ダム(アーチ型コンクリートダム)に辿り着く。重かった足取りもやっと軽くなる。
奥新冠ダムの幌尻湖。狭い沢を吹き上げる風の強さに驚いた。 林道は、幌尻湖の右岸を高巻くように続き、すぐに急な上り坂が続く。奥に見える山並みが幌尻岳稜線。
奥新冠ダムから約3キロ歩くと山小屋「ポロシリ山荘」があった。昭和52年、営林署収穫調査小屋として建てたものを平成6年、町が譲り受け登山者の休憩や緊急避難場所として利用されている。ここに4泊もお世話になった。感謝!感謝! 早速、今晩のオカズ調達は、山小屋の傍を流れる幌尻沢。新人秋山君のルアーに、いきなり38センチの岩魚が食らい付いた。むっ、むっー、お見事。
幌尻沢は、アメマス系イワナとオショロコマが混生していた。上流に進めば、オショロコマの比率が高く、ほとんどキープサイズは釣れない。 やむなく、下流に下り、アメマス系イワナをターゲットに釣り下がる。何とか1人2本のイワナをキープ。
右の尖がった山が1869m峰、左のピークが日高最高峰の幌尻岳(2052m)。ここは、岳人だけでなく渓流釣り愛好家たちにとっても憧憬の地である。 幌尻湖をルアーで探る秋山君。なかなか大物は食いつかない。

林道ー幌尻沢 新冠川源流 ペツピリガイ沢 幌尻右沢のオショロコマ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送