邂逅の森・白神山地Part1 邂逅の森・白神山地Part2 山釣り紀行TOP


白神山地・新緑紀行、生き物の多様性を育む森と渓、生き物の多様性図鑑、邂逅の森に誘ってくれたイワナ
▲白い神が宿る山を仰ぎ見る(追良瀬川源頭) ▲新緑と清冽な水の風景(追良瀬川支流ウズラ石沢)

白神山地・・・その名のとおり、白い雪が残る春山と新緑が醸し出す絶景は、
山の頂上から俯瞰しても、最も深い谷底から見上げても、息をのむ美しさだ

「遥かなる白神。
真瀬川・三ノ又沢源頭を越えると、残雪と新緑に染まった神々しい光景が眼前に迫る。
この地に立てば、誰しも後世に残したいと思うに違いない」
(「自然倶楽部1998年6月号 白神フォトアルバム」菅原徳蔵記)
▲向白神岳稜線と新緑の樹海を望む(追良瀬川サカサ沢源頭)
分水嶺から白神山地の核心部を眺望すれば、見渡す限りブナ、ブナ、ブナ・・・の樹海・・・
琵琶湖を「マザーレイク」と呼ぶように、ブナの森は、「母なる森」と呼ばれている
それは、この森の恵みの豊かさを、母親のような無償の愛に例えたからに違いない

マタギが信仰する山の神様がなぜ女性なのか・・・
それは、「母なる山」に生かされてきたからであろう
「白い神々の棲む白神山地、深い谷底から沢を登り詰め、
残雪を踏みしめながら稜線を越えると、渓師にとって夢のような世界が一気に広がる。
残雪に輝くブナの新緑、白い神を纏った白神岳や向白神岳稜線、

モクモクと煙のように重なり合っているブナの森、
壮大な白い帯となって流れる白滝、
トガクシショウマやリュウキンカなどの山野草の美わしさ、
ブナが育む清冽な流れに、心が洗われる。

渓師たちは、白神山地源流行を゛巡礼゛、あるいは゛修験者゛と形容している。
それは、白神山地に太古の息吹を感じ、゛白い神゛を見たからに違いない。」
(「自然倶楽部1998年6月号 白神フォトアルバム」菅原徳蔵記)
▲滝川支流西の沢源頭の新緑 ▲西の沢の雪渓を下る
▲雪渓が連なる西の沢源頭

残雪の春山は、雪渓が谷を埋め尽くし、沢から沢へと辿るには比較的楽な季節である
しかも尾根から雪渓を下る場合は、見晴らしが抜群で、急峻な谷のスリルを堪能できる
新しい生命の息吹に溢れた渓谷美を俯瞰しながら、雪渓を下る楽しさは格別である
▲サカサ沢源流の雪渓をゆく
雪渓に小雨が降ると、大量の雪煙が舞い上がり、新緑の谷は神々しい風景に一変する
けむる萌黄色の回廊と谷に連なる雪渓・・・
まるで、白い神の森に分け入るようで、遡行気分はクライマックスに達する
▲新緑とSB(滝川支流西の沢) ▲夏の雪渓は雪煙が凄い(大川源流)
▲新緑の谷(白滝沢) ▲白滝沢と黒滝沢合流点・ブナの森のテン場
▲追良瀬川支流ウズラ石沢の朝 ▲山野草が咲き乱れるテン場(追良瀬川)
▲燃えるブナの新緑(追良瀬川源流サカサ沢)
鳥の囀りが聞こえる森を見上げる
ブナの新緑は、柔らかい陽射しを受けて、淡い黄緑の炎が燃え上がっているように輝く
▲ウズラ石沢合流点付近のブナ原生林
ウズラ石沢が追良瀬川に合流する右岸の高台には、ブナの巨木が林立している
夏になれば、林床は猛烈な笹薮に覆われるが、残雪期だけは雪に隠れて森の全体を見ることができる
深いの谷の一瞬の美・・・残雪を踏み締めながら新緑の森を彷徨えば夢心地に浸ることができる
▲ブナの巨樹と新緑美(追良瀬川ツツミ沢)
雨上がりの朝・・・ブナの巨木を見上げると、天を覆い尽くすように萌え出た若葉が
斜光線に輝き、新緑美はクライマックスに達した
▲ブナの新緑美(追良瀬川ツツミ沢)
ブナの新緑は、黄葉と同様、澄み切った青空と光が欠かせない
しかし、白神の谷では雨や曇天の日が多く、なかなかシャッターチャンスに恵まれない
▲ツツミ沢左岸の枝沢を下る ▲新緑に包まれた黒滝沢をゆく ▲サカサ沢・ブナのトンネルをゆく
▲雪代で沸き返る追良瀬川 ▲新緑のツツミ沢その1
▲雪圧で折れたブナ ▲新緑に染まる水沢川 ▲新緑のツツミ沢その2
▲追良瀬川二股下流右岸のお花畑
雪解けの林床には、シラネアオイの薄紫色、ニリンソウの白花、カタクリの紅色、
オオバキスミレの黄色、ヤマワサビの白花など、早春の草花が次々と咲き競う

生き物の多様性を育む森と渓
▲赤石川ヨドメの滝上流部(10月)
晩秋、大量の落葉が渓流に降り注ぐ・・・その落葉を食べて川虫が育つ
その川虫を狙って水中ではイワナ、陸上ではカワガラス、シノリガモが飛び交う

初夏からブナの若葉を食べるブナ虫や避暑地を求めて赤とんぼの大群がやってくる
風が吹けば、ブナ虫が流れに落下する・・・それをイワナは口から溢れんばかりに食べる
そのイワナを狙って、ヤマセミが流れに突っ込む

水中では、川ネズミがイワナの稚魚を狙って泳ぎ回る
その川ネズミを大イワナが鋭い歯と大きな口で丸呑みにする・・・見事な命の循環のドラマが繰り返される

こうした命の循環のドラマが日本独自の自然観を育み、「輪廻転生」(共生共死)の思想も生まれたと思う
この母なる森と水の美は、日本人の自然観を生んだ原風景とも言えるだろう
▲左から石の小屋場沢が合流する地点・・・ここより上流部の穏やかな流れと豊かな渓畦林は素晴らしい(10月) ▲黄葉に染まった美景(10月、石の小屋場沢出合い上流部)
▲8月、母なる慈愛に満ちた美景(石の小屋場沢出合い上流部)

「ブナのトンネル」と呼びたくなるほど豊かな森・・・その森の中を穏やかに流れる清流
生き物の目線で見れば、これほど素晴らしい風景はない
美しい水と豊かなブナの渓畦林が生き物の多様性を育むからだ・・・これが白神の最大の特徴だと思う
白神山地は恵みの宝庫・・・生き物の多様性図鑑
ブナの森は、恵みの宝庫・・・
それを体感するには、山の頂から眺めるのではなく、最も深い谷をスローに歩くしかない
特に新緑の頃は、景観の多様性、生き物の多様性に満ちている
▲ブナの芽吹き ▲マンサクの花 ▲サンショウウオを丸呑みしていたイワナ(水沢川)
▲群れのボスザル(入良川) ▲サルの死骸(カネヤマ沢)
▲アズマヒキガエルの産卵(追良瀬川) ▲ブナの新芽を貪るサル(入良川) ▲サルの頭蓋骨(入良川)
▲最近激減している野ウサギ ▲カモシカの死骸(大滝又沢) ▲カモシカの頭蓋骨(小又沢)
▲ツキノワグマの糞(真瀬川) ▲クマがタケノコを食べた残骸 ▲シノリガモ(サカサ沢)
▲ミヤマカラスアゲハ(キシネクラ沢) ▲カジカガエル(大川) ▲マムシ(大川)
▲ヤマシギ(入良川) ▲エゾハルゼミ(追良瀬川) ▲クマゲラの痕跡(ヤナダキ沢)
▲川虫1・・・カワゲラ ▲川虫2・・・トビゲラ ▲クロサンショウウオの卵(ツツミ沢)
▲隠れたつもりのイワナ(カネヤマ沢) ▲尺イワナのペア(大川) ▲カジカ(水沢川)
▲クワガタムシ(大川) ▲ヤマカガシ ▲ハコネサンショウウオ(カネヤマ沢)

▲芽吹く前の明るい林内に咲くイワウチワの群生
早春の明るいブナ林には、春のはかない草花と呼ばれるイワウチワ、カタクリ、ニリンソウなどが咲き乱れる
特にイワウチワの群生規模は巨大で、ブナの斜面をサクラ吹雪を敷き詰めたように彩る光景は圧巻である
▲ニリンソウと清冽な流れ ▲ミズバショウ ▲白神の妖精・トガクシショウマ
▲フクジュソウ ▲カタクリ ▲オオサクラソウ
▲シラネアオイ ▲ニリンソウ ▲オオバキスミレ
▲エゾエンゴサク ▲ムラサキヤシオツツジ ▲コバイケイソウの若葉
▲ミヤマカタバミ ▲キバナイカリソウ ▲エンレイソウ
▲リュウキンカ ▲オオカメノキ(ムシカリ)の白花
▲タヌキラン ▲ヤマザクラ ▲ヤマツツジ
▲シロバナノオオサクラソウ ▲白のシラネアオイ ▲ザゼンソウ
▲サルメンエビネの若芽 ▲フイリミヤマスミレ ▲ネコノメソウ
▲スミレサイシン ▲ミヤマキケマン ▼マイズルソウの若葉
▲トリカブトの根(猛毒) ▲ヒトリシズカ ▲ウバユリの若葉
▲タニウツギ ▲ダイモンジソウの若葉 ▲エゾアジサイ
▲ニッコウキスゲ
▲ショウジョウバカマ ▲エチゴキジムシロ ▲コバイケイソウ
▲タニガワコンギク ▲ウメバチソウ ▲ゴゼンタチバナ
▲ホソバイワベンケイ ▲ソバナ オオバキボウシ(ウルイ)
▲ショウキラン ▲シシウド ミソガワソウ
▲渓に張り出したイロハモミジ ▲ムシカリ(オオカメノキ)の赤い実 ▲リョウブ
▲オオイタドリの白花 ▲ウドの花 ▲ヤナギラン
▲フジの花 ▲エゾリンドウ
▲ギンリョウソウ ▲ツバメオモト ▲サンカヨウの実
▲秋の渓谷を彩るダイモンジソウ ▲アブラガヤ
▲トリカブト ▲ヤマブドウ ▲ブナの実

▲アザミ
▲バッケ(ふきのとう) ▲ギョウジャニンニク ▲コゴミ(クサソテツ)
▲アイコ(ミヤマイラクサ) ▲ミズ(ウワバミソウ)
▲ウド ▲シドケ(モミジガサ) ▲ゼンマイ
▲ウルイ ▲ヤマワサビの花 ▲ホンナ(ヨブスマソウ)
▲クレソン(オランダガラシ) ▲ヨモギ ▲タラノメ
▲初夏のサワモダシ(ナラタケ)
▲ニョウサク(エゾニュウ) ▲初夏・笹藪の恵みタケノコ ▲タケノコとサワモダシの味噌汁

▲春ヒラタケ ▲春シイタケ ▲春〜秋・キクラゲ
▲初夏〜秋・マスタケ ▲初夏〜秋・ウスヒラタケ ▲夏・トンビマイタケ
▲夏ナメコ ▲夏・チチタケ ▲秋・マイタケ
▲秋・シイタケ ▲秋・ブナハリタケ ▲秋・アケボノサクラシメジ
▲秋・サワモダシ(ナラタケ) ▲秋・ヤマブシタケ ▲ヌメリスギタケ
▲秋〜晩秋・クリタケ ▲秋〜晩秋・サンゴハリタケ ▲秋・ブナシメジ
▲ニカワチャワンタケ ▲ヌメリツバタケモドキ ▲シロナメツムタケ
▲秋・チャナメツムタケ ▲晩秋・ムキタケ ▲晩秋・ナメコ

邂逅の森・白神山地に誘ってくれたイワナ
▲白神岳を源流とするウズラ石沢のイワナ(平成10年以降禁漁)
▲入良川・・・焚き火で釣り上げたイワナと拾ったヤマシギを串刺しにして焼く。こんな珍しい焚き火の風景は、二度と撮るチャンスがないだろう。 ▲追良瀬川源流ツツミ沢のイワナ(平成10年以降禁漁)

僕は山が一つもない平野の田んぼで育った
そんな僕が幽谷のイワナ釣りを初めて知ったのは、昭和54年である
「ブナ」の「ブ」の字も知らない僕は、イワナを追って上流へと釣り上った・・・
何故か、そこにはいつも「ブナの森」があった

ブナの森=イワナの方程式が、漠然と頭に浮かぶようになった昭和60年、初めて白神山地の源流と邂逅した
白神山地の源流は、これまで通った源流のどこよりも懐が深く、日帰りは不可能・・・
イワナ釣りしか知らない僕が山に泊まるとなれば、仲間が必要だった・・・
白神との邂逅が秋田・源流釣友会設立の決定打となった

かくして、白神山地を流れる追良瀬川、ツツミ沢、サカサ沢、黒滝沢、赤石川、泊り沢、滝川、
西の沢、大川、大滝又沢、粕毛川、三蓋沢、善知鳥沢、一ノ又沢、入良川、真瀬川中ノ又沢、
三ノ又沢、水沢川、金山沢、津梅川大又沢、小又沢、大峰川、黒石沢など、
白神の山々に源を発する源流部のほとんど全てを探索した

どの川にも、イワナが自力で遡上できないヨドメの滝がある
しかし、そのほとんどの滝上にイワナが生息していた
滝上は、いずれもブナの渓畦林が豊かで、イワナの楽園と呼ぶにふさわしい幽谷の谷であった
▲赤石川源流のイワナ・・・砂子瀬の工藤三人兄弟のマタギがヨドメの滝上に移植放流したイワナの子孫(平成10年以降禁漁) ▲滝川源流のイワナ・・・根深誠さんらがアイコガの滝上に移植放流したイワナの子孫(平成10年以降禁漁)
▲滝川支流西の沢のイワナ・・・ゴーロ滝と小滝が連続する厳しい谷だが、信じられないような奥まで生息していた(平成10年以降禁漁) ▲大又沢のイワナ・・・このイワナも大間越の杣人らが繰り返し、繰り返し滝上に移植放流したイワナの子孫である

山釣り初心者時代・・・白神の源流に生息するイワナは、天然分布のイワナと思っていた
しかし、後日、昔からマタギが繰り返し、繰り返し、幾つもの滝の上にイワナを移植放流したことを知った
マタギと言えば「クマ狩り」しか頭に浮かばなかっただけに、その記録は意外だった

ブナの森の恵みを糧として生きてきた山棲み人の暮らしと文化とは、一体どんなものなのか・・・
図書館で本を読み漁った

「ブナ原生林 白神山地をゆく」(根深誠著、立風書房)、
「ブナ帯文化」(梅原猛ほか、新思索社)、
「滅びゆく森」(工藤父母道編・著、思索社)、

「山の人生」(柳田国男)、
「山に生きる人びと」(宮本常一)、
「マタギ-森と狩人の記録-」(田口洋美、慶友社)、

「白神山地ブナ帯地域における基層文化の生態史的研究」(掛屋誠・弘前大学教授、平成2年3月)
「山漁 渓流魚と人の自然誌」(鈴野藤夫、農文協)・・・
狩猟も山漁・渓流釣りも山菜、キノコ採りも・・・「山に生かされた」素晴らしい文化であることを知った
かくして「自然と人間と文化を考える」旅が始まった

その歴史に刻まれた杣道は、白神山地の核心部を東西、南北方向に無数に存在していた
その道は、ブナの恵みを糧にして暮らす山棲み人の道として利用されただけでなく、
津軽の内陸部と日本海あるいは津軽と秋田を最短ルートで結ぶ産業文化交流の道でもあった

かろうじて残るマタギ小屋を見つけては、その場所の選定の素晴らしさに感心させられた
その小屋をベースに杣道を歩き、四季折々、ブナの森に恵みを求めて分け入った
山棲み人の暮らしに思いを馳せれば、白神山地の魅力は、無限の広がりをもつ世界だった

とりわけイワナとマタギの関係は深く、マタギが隠しイワナと称し滝上に移植放流した伝承や記録は数知れない
ここにこそ、山釣りとマタギとの接点があった
当然のことながら、山釣りのフィールドとマタギのフィールドは、不思議なほど重なっていた

白神のイワナを夢中で追い掛けているうちに、ブナの森の素晴らしさを知った
ある時は、大雨・濁流、台風などに遭遇し、骨の随まで染みるほど山の怖さをたたき込まれた
清冽な水や多様な山菜、キノコの有り難さ、可憐な山野草の美しさ、歴史に刻まれた杣道の尊さ・・・

古い写真で過去を振り返り、改めて思う・・・僕にとって白神山地は、まさに「邂逅の森」であった
▲2006年7月中旬・・・八幡平・葛根田川源流にて

白神山地に次いで向かったフィールドは、八幡平大深沢と葛根田川源流であった
葛根田川及び大深沢の源流に生息するイワナは、白神山地と同じく、
人の手によって移植放流されたイワナの子孫であった

葛根田川中流部には、落差40mの鳥越ノ滝が懸かっている
その滝頭に滝ノ上温泉があるが、かつては滝上にイワナは生息していなかった
現在、葛根田川源流に生息するイワナは、一体誰が移植放流したのだろうか

昭和16年、武藤鉄城著「秋田郡邑魚譚」には、移植放流に関する話が記録されている
「時代は判然とせぬも、毎年田沢村(秋田県田沢湖町)からマンダ(シナノ木の皮)を剥ぎに行く人々が、
魚のいない川(岩手・葛根田川)も可笑しいものだと思い、ある年ワッパ(飯を入れる曲げ物)に
岩魚の子を入れて行って放流した。それが年を経過するにつれて、殖えに殖えても、
あまり上にも下にも行けぬ地形故に、殆どうじょうじょする位になった。

その状態がしばらく続いた。そして若し田沢の方から其処へ岩魚を獲りに行く者が
あっても、向の人々は、あなた方のお陰で殖えたものだから、随意に獲って行って
くださいと云ったものであった。・・・」

葛根田川と峰境にある大深沢支流ヤセノ沢には、源頭の一滴までイワナが生息していた
明通沢の小沢を詰め、分水嶺を越えて、ヤセノ沢源頭の密生する笹藪を下る
その細流の源頭部でイワナの走る魚影を見た時は心底驚かされた
その下流には、イワナが遡れない滝が幾つもあるのに・・・

ダムに沈んだ玉川の人たちは、イワナを正月や盆のハレの日に用いる「盆魚」として珍重した
お盆が近付くと、必ずグループをつくり、山に泊まってイワナ漁を行うのが大切な行事であった
昔から玉川は、強酸性水で「玉川毒水」と呼ばれ、魚も棲めない沈黙の川であった
だから本流に注ぎ込む各枝沢にイワナを移植放流する風習があった

ふるさと秋田で釣り三昧の日々を送っているうちに幽谷のイワナと邂逅し、
その不思議な生態に魅入られ、沢の奥へ奥へと源流のイワナを追っているうちに・・・
ブナの森に生かされた「自然と人間と文化」の素晴らしさを知った

思えば、僕の原点は「釣りキチ三平」であった
その実写版映画「釣りキチ三平」が3月20日、いよいよ全国公開される

参 考 文 献
「白神山地・四季のかがやき 世界遺産のブナ原生林」(根深誠著、JTB)
「渓流魚と人の自然誌 山漁」(鈴野藤夫著、農山漁村文化協会)
「自然倶楽部1998年6月号 白神フォトアルバム」(菅原徳蔵、関西廣済堂東日本支社)
参考:世界遺産・白神山地核心地域内指定ルート及び入山届出について
保存地域の入山は、津軽森林管理署(FAX0172-27-0733)に入山届出が必要。
その際「一日ボランティア巡視員」を引き受け、遡行後、
巡視の結果及び保存地区の管理のあり方等について意見を述べるようにしてください。
世界遺産指定地域内の河川は全て釣り禁止につき注意。
その他注意事項は、手続き要領を参照。

白神山地核心地域内指定ルート図&現地状況一覧表
核心地域入山手続き要領

◆世界遺産指定後の経緯
・平成5年(1993)12月、白神山地が世界自然遺産に登録。秋田県側は入山禁止に。
・平成6年(1994)1月、秋田県藤里町粕毛川源流部を禁漁区に設定。
・平成9年(1997)6月、青森県側の核心部は27の指定ルートに限って入山の許可制を導入
・平成10年(1998)7月、青森県側の核心部を流れる追良瀬川、赤石川、滝川、大川、笹内川を禁漁区に設定。

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