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サワモダシ(ナラタケ)の群生その1〜その5、ブナハリタケ、ナメコ、オシロイシメジ
2009年10月4日(日)、予報は雨だったが、朝5時に集合、3名のパーティを組みブナの森へ
早朝は青空も見えたが、次第に曇り大雨濁流となった
悪天候に見舞われたものの、サワモダシ(ナラタケ)の大、大群生に当たった

苔生すブナの倒木に360度群生したサワモダシ・・・まるで木の花の群れのようにも見え美しい
人知を超えた自然の力、その圧倒するような造形美に、感動の連続であった
これだからキノコ狩りは楽しい
▲深緑から黄色に衣替えしようとするブナ ▲ブナの倒木に生えるブナハリタケも最盛期を迎えていた
▲杣道沿いの倒木に生えたサワモダシ
車止めに着くと、先行していた地元の夫婦二人と出会う
「マイタケだがぁ〜」
「いや、雑キノコ採りです」と答える

今年のマイタケは終わるのが早いようだ
山は黄葉に向かって冷え込みが一段と加速している
さらに、連日の雨を考えるとサワモダシ爆発の予感がしていた
杣道沿いのサワモダシは、大半が老菌で良品を選びながら採取する
▲オシロイシメジ
傘は饅頭型から平らに開き、まるでオシロイを塗ったように白い
傘周辺は波形に屈曲、肉質はもろく匂いに癖がある
かつては食用のキノコとされていたが、近年、毒キノコに分類されている
▲ナメコの幼菌
毒キノコの筆頭・ツキヨタケが腐り始めると、日当たりの良い倒木にナメコが顔を出す
今年の初物だけに、一粒、一粒大事にナイフで切り取る
稀に成菌もあったが、連日の雨で腐っていた
▲サワモダシの群生その1
奥に進むに連れて、サワモダシの群生の規模は大きくなる
背中から袋を出し、落ち葉や土をつけないように丁寧に採取する
特にサワモダシは傘がもろく、雑に採るとボロボロに崩れるので細心の注意が必要
▲ブナハリの群生・・・重いので採取はパス
▲サワモダシの群生その2
キノコ採りでよく踏まれた杣道を過ぎると、採られた痕跡は皆無となる
やはりキノコ採りは足で採るに限る

ブナハリタケは最盛期のようで至る所に群生していた
しかし、これを採取していたらキノコの重さで歩けなくなる
それほどブナの森では、サワモダシが一斉に大爆発していた
▲サワモダシの群生その3
山の斜面に続く細道を辿り沢に下りる・・・狙っていた倒木に真っ直ぐに向かう
その倒木には、下から上まで群がって生えているではないか
しかも傘裏が白っぽく極上品・・・早くも採取したキノコで荷が重くなる
▲サワモダシの群生その4
そのわずか数メートル上流の流木階段に上って驚く
見渡す限り、サワモダシの群れ・・・
人知を超えた自然の造形美とは、こんな光景を言うのだろう
小雨が降り続いていたが、まずは感激のシーンを撮りまくる
▲サワモダシの大、大群生を背景に記念撮影(左が小玉氏、右が加藤君)

倒木は真中の砂地を取り囲むように360度倒れていた
その全てにサワモダシが折り重なるように群生
倒木の両サイド、上下を問わず生えている・・・しかも良品がほとんどを占める
成長が早く、腐りやすいキノコだけに、こうした大群生に遭遇するのは難しい
荷をおろし、大きな袋を手に三人が一斉に採取にとりかかる
採っても、採っても、なかなか終わらない
このサワモダシを全て採取したとすれば、3人で分け合っても、重くて歩けなくなるだろう

良品のみを間引くように採取するしかなかった
採取完了時に全体を眺める・・・どうみても全体の半分以上も残っていた
全く贅沢な採り方としか言いようがない
▲小沢の倒木に群生したサワモダシ ▲白い花・ブナハリタケ

これで本日の目標は完全オーバーしたが、まだ昼飯には早い
荷と採取したキノコを置いて、小沢の状況を調査に向かう
予想どおり、小沢沿いの倒木のほとんど全てにサワモダシが群がって生えていた
▲日当たりの良い倒木には、良品のサワモダシが群生していた
サワモダシは、今が旬・・・これを採らずに歩くのはもったいないのだが・・・
日当たりの良くない湿っぽい場所に生えたサワモダシはほとんど腐っていた
階段の沢を上り高度を稼ぐ・・・どこまでも続くキノコの山また山・・・
▲サワモダシの群生その5

まるで山全体がサワモダシのきのこに征服されたような感じだ
その増殖能力の凄まじさは驚くほかないが、美味しいキノコだけに、実にありがたい
上のブナの倒木には、やがてナメコやムキタケが生えてくるだろう

キノコの味噌汁で昼食をとる
雨で濡れたキノコは、さらに重量が増す
荷を担ぐとズシリと重い
杣道を下り始めると、雨足が強くなる・・・眼下の沢は大量の落ち葉とともに濁り始めた
サワモダシ(ナラタケ)MEMO
採取のコツは、とにかくゴミが混ざらないように丁寧に採取することに尽きる
群生に出くわしたら、4〜5本をまとめて採り、土のついた根元を取り除く
その際、枯葉などのゴミも一緒に取り除く

壊れやすいサワモダシの処理法
サワモダシの場合は、水洗いを省略して、とにかくそのまま茹でる
いったん茹でると、ゴミとの選別が簡単で、傘も壊れにくくなる
サワモダシは、茹でると丈夫なキノコに変身するのが最大の特徴である

調理、長期保存、料理
・傘のヌメリと歯切れ、舌触りともに良く、ほのかに甘い香りがある
・生食は×、缶詰などに加工し保存する際は必ず茹でること
・至る所に生え、収穫量の多いキノコの代表格で、保存は缶詰加工や冷凍保存が一般的
・料理・・・味噌汁、納豆汁、鍋物、おろし和え、酢の物、煮物、麺類の具など、どんな料理にも合う

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