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ピンソール、エサ釣りと毛針釣り、テンカラとチョウチン毛針(点と線)、ワラビ、タケノコ、シオデ、フキ、中華鍋、ヤマビル・・・
雪解けが終わり、エサ釣りが難しくなる初夏ともなると、
岩魚は水面を飛翔する羽虫を追い、毛針釣りの盛期を迎える
昔の職漁師たちは、釣った岩魚が弱らないためと釣果を重視し、
チョウチン毛針、テンカラ釣りを好んだ

一般に源流や小沢で行われるのがチョウチン毛針、
やや川幅が広い渓流や本流で行われるのがテンカラ釣りである

2008年5月下旬、ピンソールが縁で、渓友亭とゆく山釣りが実現した
思えば、マタギ小屋が縁で瀬畑翁と出会い、下手なテンカラ釣りに挑戦し
今回は、竹濱さんのチョウチン毛針を拝見し、かつての釣りに回帰したくなってしまった
▲ 左:ピンソールとピンソールミニ・・・その開発者が渓友亭の竹濱武男さん
▲ 右:山釣り最長老の中村会長74歳

サブザックにぶら下げているのがピンソール
杣道やけもの道、ゴルジュ・滝の大高巻きの際には、渓流足袋にピンソールを着ける
谷を歩く時は、ピンソールを脱いで、カラビナに掛けてザックの脇に吊しておく

会長は、もうすぐ枯葉マークを付けなければならない後期高齢者だが、
無駄な贅肉は一つもなく、谷の申し子のごとく歩く
そんな会長を見ていると、俺も後20年は・・・と限りない夢を抱いてしまう
▲ 竹濱さん独特の源流釣りスタイル
長い竿に極端に短い仕掛け・・・まるでエサを付けたチョウチン釣りに見えるが
ラインの下には自作の毛針が付いている・・・チョウチン毛針だ
谷が狭く障害物の多い源流では、「点」で釣るチョウチン釣りが一般的だ
こうしたエサ釣りの仕掛けを毛針に応用した釣りがチョウチン毛針
その快感とはどんなものなのだろうか・・・
竹濱さんら一行は、仕事の都合で一日遅れてテン場で合流することとなった
我々5名は、一日早く山ごもりに向かった
平坦な軌道跡を快適に歩く
眼下に見える大淵では、瀬尻でエサを待つ岩魚やヤマメの姿が見える

笹藪を見つけると、荷を下ろしてタケノコを採る
目的の沢へ降り立つも、いつものテン場までまだ1時間ほどかかる
私は仲間と別れて、荷を背負ったまま釣り上がることに
▲エサ釣りと毛針釣り
エサ釣りと毛針釣りとどちらが有利か・・・
本物のエサと偽物の毛針を比べれば答えは明白
テンカラは、エサ竿に比べて竿が短く、疑似餌のハンディを背負っている

エサ釣りは、毛針のシーズンになると、長竿にオモリのない浮かせ釣りをすれば簡単に釣れる
極端な例を言えば、テンカラに川虫を付ければもっと釣れるだろう・・・ただし、それではテンカラとは呼ばない
ちなみに、長竿にテーパーラインを使い、できるだけエサを遠くに飛ばす「テンカラもどき」の釣法もある
エサは、現地採取のカワゲラ、トビゲラ、ブナ虫、トンボなどが主体となる
ただし、増水で虫を捕るのが困難な場合もあるので、必ず予備エサ(ミミズ、ブドウ虫)を持つ
エサ釣りは、虫を捕る手間はかかるものの、どんな悪条件でも釣れる
だからエサ釣りのベテランともなれば、なかなか毛針釣りに転向するのは難しい

エサ釣りの欠点は、エサを飲み込まれると針を外すのが大変だし、岩魚が弱ってしまうこと
そうならないためには、早アワセで上顎に掛けるのがベテラン釣り師の技でもある
▲ 採取したワラビとタケノコ
テン場の設営が終わると、途中で採取したワラビのアク抜きや
タケノコの皮をむき、今晩の料理の前処理を済ませる
ワラビとタケノコは、大量に採取でき、数ある山菜の中でも味は最高ランク
初夏は、岩魚も山菜もピークに達するから、山釣りにとっては最高の季節
▲ 山のアスパラガス・シオデ
群生していないので、たくさん採れないのが難点
料理は、さっと茹でておひたし、マヨネーズ和え、タケノコとのバター炒めなど
昼食後、今晩のメイン食材・岩魚釣りに出掛ける
階段状のゴーロが続く渓は、大きな岩に隠れて釣れるだけに釣りやすい
エサはカワゲラ・・・案の定、岩魚の入れ食いが続く
瀬尻では、水面を飛び交う虫に岩魚が盛んにライズしていた・・・毛針でも入れ食いになったに違いない
明日やってくるお客さんにもご馳走を・・・という思いが強すぎて釣り過ぎてしまった
10匹ほど釣り上げた時点で飽きてしまった(ここが毛針釣りと決定的に違う)
「会長、竿を貸すから釣らないか」
と誘ってみたが、全くその気なし・・・やむなく釣りを再開

その直後、石につまずいて竿を折ってしまった
やっぱり・・・これは無用な釣りは止めなさいということだろう
▲チョウチン釣りと川漁師の記録
チョウチン釣りとは、道糸の長さが竿に比べて極端に短く
提灯の形に似ているのが名前の由来

石川県最後の川漁師尾田氏の記録(石川県白山自然保護センター
研究報告第33集)には、釣った岩魚を生かしたまま編袋に入れて
デポしておき、帰りに回収する方式や人知れず魚止め滝上に放流し
隠し岩魚にして釣ったことが記されている。

「漁法はミミズを使ったエサ釣りで、チョウチン釣りを基本とした。
・・・この方式は、幅の狭い沢や小谷でするのが原則である。
尾田氏の狙いは、道糸を長くすると死の原因になるので、道糸を短くすると同時に
タルミを作らない技法で、針を外しやすくしたのである。

釣った魚は、タマネギ等の野菜を入れた赤色・緑色の網を廃品利用、
袋状に縫い合わせこの中へ5、6本づつ入れて谷川に漬けておき、
帰路この化繊袋を次々と回収する・・・

・・・最も嬉しかったのは、岩魚が生息していない魚止め滝上流へ
釣った魚を放流、2、3年後に増えた岩魚を一人で釣ったこと。」
▲焚き火&岩魚&山菜料理
久々に岩魚の骨酒で乾杯
今夜の特筆すべき一品は、現地採取したタケノコとサワモダシの味噌汁・・・最高に美味い!

焚き火は、いつになく盛大で、暗くなる前にブルーシートに大きな穴が開いてしまった
明日から雨の予報・・・焚き火の真上に大きな穴が開いていると、焚き火は難しくなる
しかし、会長に言わせると、雨で消えるような焚き火は焚き火じゃないらしい
▲ 昨夜の豪勢な焚き火でブルーシートに穴が開いてしまったテン場
竹濱さん一行は、9時までテン場に来る予定になっている
しかし、初めての渓でもあり、約束の時間に到着するかどうかは不明
会長以下4名は、8時半にテン場を発つ

メールでは、9時まで来なければ、先に出発してください・・・とのことだったが
私は一人、何時間でも待つつもりで残った
9時ちょっと過ぎたところで、熊避け鈴の音が杣道の方向から聞こえてきた
約束の時間に間に合うとは・・・遅れて到着した竹濱さんと笑顔で握手

聞けば、車止めで方向を間違え、別の沢の林道をしばらく歩いたらしい
そのロスは40分・・・それでも約束の時間に着いたのは、
朝飯も食べず、ひたすら歩き続けたからに違いない
▲難所の大高巻き
朝飯を食べた後、4名は杣道を歩き、秘渓の岩魚谷に向かう
めざす秘渓の谷は、暗い岩の割れ目のような狭谷に滝が懸かっている
その滝の上は、S字状のゴルジュ帯になっていて、終点にも滝がある
この滝上に岩魚を放流したのは、昭和40年代に廃村となったH部落のマタギと聞いている

マタギは、増水すれば歩けなくなるような沢筋のルートは歩かない
かつてマタギは、左岸の小沢を詰め大きく高巻くルートを歩いたに違いない
我々は、痩せ尾根を越える最短ルートをとる
ここにトラロープを張ったのは、2002年・・・早くも6年が経過した
そのトラロープは大丈夫だろうか・・・会長が先に確認したらしく、大丈夫のようだ
窪地から右手の草地を上り、ロープを頼りに急崖の崩落箇所を横にトラバースする
そこから脇尾根に生える灌木につかまりながら痩せ尾根に取り付く
今度は降り口の選定が難しい
早く降りすぎると滝の下流に出てしまう
巻き過ぎると、適当な降り口がなく、ザイルなしには下降できない
慎重に斜面を横にトラバースしながら、ゴルジュ終点の滝上直下に降りる
ここから上流は、下流の悪場が一転、穏やかな渓相が続く
ピンソールを外し、枝木にかけて置いていく
▲ゼンマイ
ほどなく左岸の崖一面にゼンマイが・・・
例年ならゼンマイ採りがピークの頃だが、シラネアオイの花も終わり、ゼンマイの旬は過ぎていた
竹濱さんと下山田さんの二人が毛針釣りに専念し、ジンさんは山の野菜の採取を担当
右下の写真は、ジンさんが斜面に伸びたウドを採るべきかどうか、見上げているところ
▲「点と線」の釣り
4mのテンカラ竿を振る下山田さん・・・テンカラは竿よりラインが長く「線」で釣る釣法
一方、竹濱さんのチョウチン毛針は、「点」で釣る釣法
本日は曇天・・・これ以上ない釣り日和
この相反する釣法を観察するには絶好の天候だった
▲ チョウチン毛針
岩魚に気付かれないように、遠く離れたポイントから点で釣るには、長い竿ほど有利
竹濱さんの竿は、ダイワの琥珀7.1mと長く、重さは140gと軽いのが特徴

1.5号の通し仕掛けで、長さは2m弱と短く、その先に自作の毛針を結んだシンプルな仕掛け
点釣りの利点は、周辺の草木に引っ掛けることもなく、ポイント周辺を自在に攻めることができること
毛針の操作は、水面で自在に躍らせる、流れに対して直角に引く、斜めに引く、
あるいは流れに逆らって逆引きしたりするなどの操作も簡単にできる

和式毛針は、流れに乗せることもあるが、毛針を生きている虫のように自在に動かすことが最大のポイント
その点、長竿を使ったチョウチン釣りは、毛針を自在に操ることができる
▲竹濱さんの毛針 ▲瀬畑翁の逆さ毛針
竹濱さんの毛針で優れているのは、視認性を良くするために
頭部に真っ白の目印を着けている点だ・・・遠くからでも毛針の位置がはっきりと確認できる
チョウチン毛針の場合は、毛針を見失うと×
私は目が悪いから、早合わせが必須のチョウチン毛針では
ミャク釣りに使う蛍光糸を結び付けて目印にしていたのを思い出す

瀬畑翁の逆さ毛針は、シンプルで毛の向きが逆さになっているのが特徴
水の抵抗でよく動き、岩魚を誘うには素晴らしい毛針だと思う
逆さ毛針は、水中を流下あるいは泳ぐ川虫をイメージしている・・・線で誘う毛針に向いている
長いラインで釣るテンカラの場合、早アワセは不要で、むしろ向こうアワセで釣れる
▲岩魚が掛かった瞬間
チョウチン毛針は、チョウチン釣りの利点を毛針に応用したものだけに、実に合理的な釣り方である
ただし、ダイワの琥珀7.1mの竿は、定価が何と15万円、インターネット価格で13万円余りもする
とても凡人が手にする竿ではない
しかし、チョウチン毛針は、6.1m程度の岩魚竿でも十分通用する釣法だ

琥珀の竿は軽いだけではない
写真がブレて不鮮明だが、竿先のしなりが見事で、岩魚の強い引きをハリスだけではなく竿で吸収しているのが分かる
私もかつては、6.1mの岩魚竿でチョウチン毛針、半チョウチン毛針で釣っていた
チョウチン毛針の弱点は、掛かった時のハリスに掛かる衝撃が大きく、切られる確率が高いこと
▲岩魚を寄せる
竿を畳みながら、岩魚をゆっくり足下に寄せる
水際で岩魚が踊っているのがお分かりだろうか

チョウチン毛針のもう一つの弱点は、岩魚が掛かったら竿を畳まなければ取り込めないこと
従って、竿を頻繁に出したり畳んだりしなければならず、竿が痛みやすい
特に、雨や水に濡れると竿が畳めなくなるトラブルに見舞われることもしばしば
高価な竿であれば、ちょっともったいない釣り方でもある
▲丸々と太った岩魚を次々と掛けた竹濱さん
ラインの長いテンカラと違って、チョウチン毛針は向こう合わせでは釣れない
つまり合わせのタイミングが難しい
毛針を流すと岩魚が水面を割って猛然と食い付く・・・
その瞬間はエサ釣りにはない快感がある
▲源流域を釣る場合、「点」釣りと「線」釣りのどちらが有利か
その答えは、釣法を問わず、「点」釣りが圧倒的に有利・・・結果は歴然だった

チョウチン毛針の神髄は、合わせのタイミングにある
焦って早合わせをすると空振りになりやすい
岩魚は、ヤマメと違ってくわえた毛針を自分の棲家に持ち帰ろうとする
だから比較的ゆっくり合わせるのがコツ
その点、竹濱さんの合わせのタイミングは見事だった
かつてチョウチン毛針で釣った興奮が蘇り、再度挑戦したい衝動に駆られた
▲昭和61年6月21日、私が初めてチョウチン毛針をやった時の日記には・・・
「午後3時になった時点で持参したエサがなくなった・・・
魚影の濃い川は、天気、エサ、仕掛け、水量なんてさほど影響ないと言える
初めてチョウチン仕掛けに毛針を結んでやってみた

その毛針に群がる岩魚の多さを見てビックリした
浮いている毛針を目掛けて岩魚が次から次へと現れてくる
それでもアワセのタイミングが合わず、なかなか掛かってはこない

尺岩魚が毛針目掛けて浮き上がってきたのにはビックリ!
思わず早アワセをしてしまい失敗!
22cmが一匹、初めて毛針に掛かった時は、思わず心の中で「ヤッター!」と叫ぶ」

持参したエサがなくなり、毛針に挑戦しようと思ったのは、エサ釣りに飽きてしまった証左
そんな私が毛針で岩魚を掛けた瞬間、「ヤッター!」と叫んでしまうほど、興奮してしまった
エサ釣りと毛針釣りのギャップは、頭で考えていた以上に大きかったことが鮮明に蘇る
以来、しばらくエサ釣りとチョウチン毛針を併用するようになったことは言うまでもない
▲長いラインでテンカラを振る下山田さんは・・・
障害物が多く、ポイントも小さいだけに、「線」で釣るテンカラは苦戦を強いられた
岩魚が見えるのに、なぜか食い付かない
超渇水で流れに力がない・・・流れに乗せるだけでは毛針の動きが鈍く、岩魚に見破られているのだろうか

テンカラのマニュアルには、次のように記されている
毛針は、疑似餌を動かすことによって、生きエサのように見せ、岩魚の好奇心を煽る釣りである
振り込んだ毛針は、流されながら沈む・・・見えにくくなるので竿を引く
毛針はつぼみながら水面へ・・・少し流し、竿を緩めると、フワフワと沈む・・・再び竿を引く
常に毛針の位置を確認しながら流し、引く方向は、横ズレ、斜めズレ、深さを変えるなどの操作を繰り返す

しかし、上の写真のようにポイントの小さい源流では、「線」で釣るほど、
落ち込みからカケアガリまでの距離がない・・・つまり「点」釣りの世界
だから、長いラインのテンカラで岩魚を誘うには、極めて難しい
そこで竹濱さんのチョウチン釣りに交代・・・長竿で見える岩魚の目の前に毛針を落とす
もちろんすぐには反応しない・・・何回も攻められているから岩魚の勝ちか、と思って見ていると・・・
竹濱さんは毛針を水面で踊らせたり、斜め引き、逆引きで執拗に誘惑し始める

その職人的技術は、まさに「詐欺師」・・・テンカラとは「愛すべき詐欺師」という言葉を思い出す
これには岩魚もまいるらしく、水面を割って毛針に食いついた
そんな光景を何度か拝見しながら釣り上がる
▲テンカラで岩魚を釣り上げ、満面の笑みを浮かべる下山田さん
岩魚釣りの感激は、難しい釣りほど感激が大きい・・・この笑顔が全てを物語っている

テンカラはラインが長いだけに、障害物の多い源流では、キャスティングの正確さが求められる
つまり、下手なテンカラでは、障害物に引っかけるばかりで、釣りにならない
ただし、チョウチン毛針と違って、遅合わせで釣れる
簡単に言えば、向こう合わせでも釣れるという利点がある

また、岩魚がヒットすれば、テンカラ竿が弓なりになり、ラインが長い分、野生の引きを存分に楽しむことができる
黄色のラインを手でたぐり寄せる時の感激は、テンカラ独特の醍醐味だ
上の写真二枚の笑顔を見れば、その感激が伝わってくる
昼食を食べている時だった
ジンさんは、竹濱さんのチョウチン毛針を借りて、上流へ
わずかの間に2尾を釣り上げ下ってきた・・・その素早さはさすが

まだ、午後2時前だったが、8人分の岩魚を確保した所で竿を納める
一気にゴルジュ帯まで下り、ピンソールを着けて難所を突破
上二又には、仲間4人が刈り取って置いた草があった・・・つい先ほど帰ったようだ
▲ 腹ごしらえに讃岐うどん
今日は曇天の空模様で、岩魚谷は異様に寒かった
ジンさんが作った讃岐うどんは、体が温まりすこぶる美味かった
ただし、生のうどんは重いのが難点
食べ終わると、雨が降り出した・・・岩魚谷で降られなかったのはラッキーだった
▲ 今晩の山の幸
左からシドケ、アクを抜いたワラビ、タケノコ、フキ、ミズ
岩魚は9尾を刺身に、5尾を三枚におろして蒲焼き用にさばく
▲ ちょっと驚いた中華鍋
山に中華鍋を持ち込むなんて考えたこともなかった
ジンさんが自慢の中華鍋で手際よく料理する・・・確かに素晴らしい道具だ
山菜の油炒め、岩魚の蒲焼き、天ぷら、チャーハン・・・実にスピーディでかつ美味い
重いのが難点だが、宴会中心の山釣りには重宝する一品であることは確かだ
▲超豪華料理12品
今晩のメニューは、岩魚の刺身、塩焼き、唐揚げ、蒲焼き
シドケのおひたし、ワラビ、フキの油炒め、ミズの塩昆布漬け、ウドとベーコンの油炒め
山菜の天ぷら、ワサビ醤油、タケノコ汁・・・12品に及んだ
料理の手間を考えると、二つのグループが合流したからこそできた超豪華料理だ
▲8人・・・いつになく賑やかな源流酒場
料理を中心に車座になり、茨城グループが持参したビールで乾杯!
お互いに自己紹介をしながら、楽しい源流酒場が開宴
ピンソールが縁で、こうした新たな出会いが生まれた
竹濱さん、ジンさん、下山田さん・・・みんな喜んでくれてよかった
▲茨城と秋田は、もともと縁が深い
常陸(現茨城県)の城主だった佐竹義宣は、関ヶ原の戦いで
中立的な立場をとったことを家康に憎まれ、1602年、秋田に国替えとなった

八郎潟の風物詩「うたせ船」は、八竜町の某が、霞ヶ浦で白魚の帆曳きあみ漁で
使われていた帆を取り寄せ、芦崎部落沖で使用したのが始まりとされている

そして今日、美しい八郎湖の再生に取り組むプロジェクトを熱心に指導しているのが、
霞ヶ浦アサザプロジェクトの飯島博さんだ
ついに山釣りの世界でも茨城とつながった
公私ともに茨城とつながるとは・・・不思議な運命を感じる
二日目の朝、竹濱さんはスリッパで岩魚を釣る
テン場脇のわずかなポイントで3匹も掛けたらしい
釣っては大騒ぎする竹濱さんの声を聞いたジンさんは
「岩魚釣りのイメージが壊れる、やんなっちゃうよ」とぼやく
▲茨城・渓友亭&秋田・源流釣友会
下左から中村会長、竹濱さん、私
上左から長谷川副会長、美和ちゃん、金光、下山田さん、ジンさん

昨夜からの雨は降ったり、やんだりを繰り返す
荷を整理し、テン場をきれいに片づけた後、8人全員で記念撮影を行う
不思議なことに、この時だけは雨が止み、テン場を出発した途端に大雨となった

ついでに車止めで着替えをする時も雨が止み、着替えが終わると再び雨が降り出した
終わってみれば、実にラッキー・・・山の神様は、やっぱり人を見る目があります

「年に一回程度はご一緒したい」
秋田・茨城グループの合同釣行がスタートした記念すべき山釣りとなった
縁結びとなったピンソールに感謝、新たな仲間に感謝・・・
ヤマビル被害
▲ 血をたっぷり吸って大きくなったヤマビル
帰路、林道脇の藪でワラビ採りをしたのが間違いの元だった
朝から雨が降り続き、ヤマビル被害を最も警戒しなければならない天候だった
しかし、この場所でヤマビル被害にあったことはなく無警戒でワラビを採った

スリッパに履き替え林道を走り、昼食のため、国道沿いのドライブインに寄った
歩くと左足が水に濡れたようにヌルヌルする・・・変だな、と足下を見て仰天!
左足が血だらけになっているではないか
重傷なのに痛くも痒くもない・・・とうとう神経がいかれたかと心底思った

車内のマットを調べると、血をたらふく飲んで丸々太った犯人がいるではないか
写真を撮った後、足で踏み付けると血がドバッと広がる
見ている本人が貧血を起こすほどの量だ
しかも、どんなに踏み付けても軟体で死なない・・・
被害の拡大を防ぐためには、確実に捕殺する必要がある
殺すには塩漬けにするか、ライターの火であぶる必要がある

○傷口の血がなぜ止まらないのか
前吸盤の中央にある鋭利な三枚歯で、皮膚をY字型に傷つけて吸血
吸血中は、血液の凝固を防ぐ物質・ヒルジンを分泌するため
ヒルが離れても出血が止まりにくいとのこと・・・これにはまいった
被害にあった場合は、傷口からヒルジンを押し出し、絆創膏などで止血する
ピンソール:PIN-SOLE
▲ピンソールの装着方法に注意
これまでは、固定ベルトを締め付けた後、折り返し作業を行っていなかった(左の写真)
さすが竹濱さん・・・私のピンソールを見て、すぐさま指摘してくれた
装着の解説には、「固定ベルトを足首に回してバックルに留め、
適度に締め付けた後に折り返し、緩み防止を行う」とある(右の写真)
▲左:ピンソールミニ ▲右:ピンソールの開発者・竹濱武男さん
ピンソールミニも同様、締め付けた後、折り返して緩みを防止する
写真のようにピンソールミニをセットする位置は、なるべく中央部の方が滑り止め効果が高い
ベルトを調節して、できるだけ前にくるように調節しておくことがコツ

ハードな山釣りでは、足ごしらえが最も重要
だから一瞬にして水陸両用の渓流足袋、渓流シューズに変身できる
ピンソールとピンソールミニの両方を持ち歩くと完璧

荷を担いで、けもの道、杣道、マタギ道、ゼンマイ道、イワナ道、登山道
あるいは薮こぎが連続する山越えルートを歩く場合は、より安全なピンソールを使用する
また、沢ではなく、ほとんど斜面を歩く山菜やキノコ狩りが主体の場合も、ピンソールがベスト

ベースキャンプを張り、釣りながら草付けや滝の高巻き、あるいは帰路、
けもの道、杣道を辿る場合は、着脱が簡単なピンソールミニがダントツ便利
また、長期の山釣りでは、ピンソールが壊れたり、外れて紛失した場合の予備として携行する
シンプルイズベスト・・・ピンソールミニは、毛針のようにシンプルな点が優れている

ザックの横にカラビナで吊るしておくと、いつでも取り出せる
私にとっては、山を立体的に歩くには、不可欠のアイテムとなった

竹濱さんと初めて秘渓の山釣りを共にし、気付いたことがある
ピンソールは、エサ釣りと毛針釣りのギャップを埋めるのと同じような試行錯誤から生まれたように思う
つまり、ハンディを背負った釣り人は、実践と理論でもがき苦しむ・・・その繰り返しから生まれたのではないだろうか

水陸両用アイテム・ピンソール試用記
ピンソールミニ渓流試用記
PIN-SOLE http://www.syoei-pro.co.jp/

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