山釣り紀行TOP

マイタケを確実に採るプロたちは、9月に入ると、毎日のようにマイタケ山を歩き観察している
過去のデータと重ね合わせ、狙ったミズナラに「マメ」を見つけると、
その2〜3週間後に、「サカリ」「スワリ」と呼ばれる大物を採る

だから、休祭日しか行けないマイタケ初心者では、高嶺の花のような存在、と思っていた
しかし、いざやってみると、粘れば何とか採れる
ただし、急斜面の登り下りは、相当ハードだ

昨年、マイタケは豊作だったが、今年の出足は今ひとつ悪いようだ
天候は曇りのち雨・・・それでも車は既に4台もあった
脇尾根筋を歩き、急斜面に林立するミズナラの巨木を彷徨うこと5時間余り
小振りだが、6株のマイタケを採取した・・・(採取日:2008.9.23)
▲今年初のマイタケ
急斜面のミズナラの大木、その下側の根の窪みを覗く
「おっ、おっ、おお〜マ・イ・タ・ケではないか〜」と、叫びたくなるほど嬉しい
マイタケ採りは、苦労した分、やはり感激も大きい
傘が適度に開いた「サカリ」に近い・・・「マメ」から2週間程度経過すると「サカリ」状態に成長し、採取適期となる
▲「マメ」から10日程度経過した「サワリ」か
「採るか、採るまいか」・・・やはり触りたくなるような若マイタケ
もう一週間もすれば、大株の「サカリ」に成長するだろう
根本を見回すと、同じような若マイタケが3株あった
▲同じミズナラの根本に生えていたマイタケ3株
写真を撮ろうと、ザックを下ろせば、即座に転がり落ちそうな急斜面だ
ザックを木の枝に固定し、何とか撮影する
▲採取した若マイタケ
もう一週間待てばいいのだが・・・でも、キノコに情けは無用
これで何とか天然マイタケ料理が楽しめる

■マイタケ料理
天ぷら、油炒め、バター炒め、ホイール焼き、炭火焼き、鍋物、茶漬け、味噌汁、牛丼
炊き込みご飯、煮物、土瓶蒸し、刺身、お吸い物、スパゲッティ、酢の物、胡麻和えなど
▲「マメ」状態のマイタケ
豆のように可愛い幼稚園マイタケ・・・これは採取してもしょうがない
根本をグルリ回ると、同じマメが4株もあった
しかも上と、右下のマメは幼稚園状態だが株は意外にデカイ
2週間もすれば、巨大なサカリマイタケに成長するだろう

写真を撮っていると、左手の藪からキノコカゴを背負った古老がやってきた
下からミズナラの老木を見上げて言った
「この木は、マイタケがようつく木じゃ。まだマメだべぇ・・・そのうち誰かに採られちゃうな・・・」
そうかもしれない・・・でも、今度来れる時があればと、位置を頭にインプットし、沢へと下る

沢水をくみお湯を沸かして遅い朝食をとる
対岸を見ると、サワモダシの群生が目に飛び込んできた
大粒の雨が降り出していたが、夢中で採取する
昨年、サワモダシは不作だったが、今年は豊作のようだ
▲左:採取したサワモダシ

▲右:マイタケの天ぷら
天然マイタケの天ぷらは、やはり絶品
料理のコツ・・・マイタケを美味しく食べるには短時間で調理するのがコツ
長く加熱すると、長い繊維が切れて、大事な食感が失われるので注意
天ぷらは、短時間で調理できるから、マイタケ料理には最適の調理法
▲マイタケ酒
焼いたマイタケに熱燗を注ぐだけ
飲み干したら、焼きマイタケをワサビ醤油でいただく
これまたキノコの刺身風で美味
もちろん、焼きマイタケに塩をつけて食べても美味い・・・サクサクとした食感、強烈な芳香がたまらない

■マイタケ、サワモダシを使った秋田の郷土料理
「きりたんぽ鍋」「だまこもち」「いものこ汁」
■マイタケMEMO
・採取時期・・・9月上旬〜10月中旬
・マイタケの種類・・・白系、茶系、黒系の3種。中でも黒系が最上級で、市場性も高い。
・発生する周期・・・主にミズナラの根元で、一般に2〜4年間隔で発生。稀に7〜8年も発生しない木もある。
・ミズナラに生えるキノコ・・・マイタケ、ヤマブシタケ、シイタケ、ムキタケ、ヒラタケ、ヌメリスギタケ、ナラタケ、マスタケなど

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