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マイタケ、ウスヒラタケ、シイタケ、サワモダシ、ホコリタケ、マスタケ、ヤマブシタケ、ブナハリ、ドクツルタケ・・・
好天に恵まれた2007年秋・・・久しぶりにブナの森へ
目的の沢に着くと、車、車の列・・・駐車する所がないくらいだ
これじゃマイタケは駄目だろうと思い、沢沿いの雑キノコを狙った
雑キノコに飽きると、やっぱりマイタケを採りたい欲が出て、ブナとミズナラの巨木が林立する尾根へ
いくらマイタケ採り激戦区とはいえ、採り残しはあるものだ・・・待望の黒マイタケと白マイタケをゲット!
▼ブナの巨樹
ブナとミズナラの原生林に覆われた沢は、岩魚や山菜、キノコの宝庫
杣道を30分ほど歩き、沢沿いの雑キノコを探す
ターゲットは、湿った沢沿いを好むサワモダシ(ナラタケ)、ウスヒラタケ
▼ウスヒラタケ
苔生すブナの倒木に生えていたウスヒラタケ
姿、形が美しく、被写体としても魅力的なキノコだ
ヒダが白いものが旬、古くなるとクリームからレモン色になる
右の写真・・・上から見ると、傘の色が毒々しい感じを受けた
一瞬ツキヨタケに似ている色だったので、念のため二つに割ってみる・・・根元に黒い芯はなかった
野生のキノコの色は、図鑑で見るのと違って多種多様である
左の写真が一般的な傘の色・・・淡い灰褐色から白〜淡黄色
倒木の下を覗くと、裏にも折り重なって生えていた・・・倒木の上だけでなく下も確認することを忘れてはならない
美しいキノコだけに何度もシャッターを切る
このキノコは、根元をナイフで切り取る

香りが高く、味に癖がない・・・肉質がやわらかく、歯切れが良いのが特徴
味噌汁、鍋物、煮込みなど
▼シイタケ
斜面の倒木に、何やらツキヨタケのようなキノコが見えた
毒キノコも撮影しようと、斜面を駆け上がると・・・何とシイタケだった
傘がやたらでかく、塩焼きにすれば美味そうだ
シイタケは、大きくなると平に開く
ヒダは白色で、密
天然のシイタケとほだ木栽培シイタケの味の差はほとんどない・・・だから見つけても余り嬉しくない
▼本命のサワモダシ(ナラタケ)
姿、形が美しいキノコとは言えず、採取する時にゴミが付着し、ボロボロに崩れるのが欠点
ところが、ブナが黄葉する前のきのこ狩り前期では、最も大量に採取でき、味は一級品
キノコ図鑑では、味がBランクになっているが、私にとってはAランク
草木を取り除くと、倒木を覆い尽くすように群生していた
これだからサワモダシ採りは楽しい
たくさん採取したら、缶詰にするのがベスト・・・缶詰なら、友人・知人・親戚などにプレゼントすると喜ばれる
ただし、必ず茹でてから缶詰にすることを忘れずに・・・生食すると中毒を起こす成分を含むからだ
サワモダシの幼菌
ナラタケには、柄にはっきりとしたツバがある・・・ツバがないのがナラタケモドキ
採取したサワモダシは、ビニール袋の空気を全て抜くくらいぎっちり詰めると崩れを防止できる(右の写真)
雑キノコ採りは予想以上の成果
斜面を見上げると、ブナに混じってミズナラの巨木が目につくようになる
小沢の脇尾根を上りながら、マイタケモードへ
ミズナラの巨樹の根元が朽ちて穴になっている・・・絶好のマイタケ樹
ところが、採られた後らしく、朽木の林片が散らかっていた
予想したとおり、ミズナラの巨木周辺は、踏み跡だらけ・・・
それでも、ミズナラの老木を頭にインプットしようと探し歩く
▼待望の黒マイタケ
脇尾根沿いは、ことごとく歩かれている
ならば、急斜面の窪地を狙って下ってみる・・・振り返ると、やけにでかいミズナラが目に止まった
斜面を駆け上がると、巨樹の根元に黒マイタケが・・・小躍りしながらシャッターを切る
マイタケは、秋田名物きりたんぽに欠かせないキノコ・・・しかも姿、形も美しい
▼今度は白マイタケ
黒マイタケが採れた斜め前方に根元が朽ちた巨樹が仁王立ちしていた
近付いて見ると、根元の穴からかすかにマイタケが顔を出していた
穴を覗くと、かなりデカイ
真ん中の穴を覗くと、そこにもマイタケ
右下の穴にもマイタケがわずかに顔を出していた
こうした穴にはマムシがいると聞いている・・・素手で採るのは危険だと思い軍手をはめる
穴は深く、入り口は小さい・・・株ごと採るのは不可能・・・
穴に手を入れ、穴から出せる大きさに壊しながら採る
株ごと採れば、どんなに絵になったことだろう・・・採った後は、ちょっと無残な姿に
それでも袋一杯採れた・・・満足、満足、言うことなし

料理・・・お吸い物、炊き込みご飯、きりたんぽ鍋、しょう油風味の鍋物、天ぷらなど
保存するなら、やっぱり缶詰で決まり・・・缶詰加工所には、マイタケを持ち込む人がやたら多かった
ちなみに、サワモダシは出が遅いらしく、まだほとんどないとのこと
▼ホコリタケ(キツネノチャブクロ)・・・割ってみると肉質は白い。ちょうど食べ頃。 ▼マスタケの老菌・・・味はいまいち、採取せず
▼ヤマブシタケ・・・手が届かず採取を断念 ▼ブナハリタケ・・・撮るだけにとどめる
▼ドクツルタケ・・・死亡率の高い猛毒菌
一本以上食べると、病院で処置しない限り、3日以内に死亡するという
この類は決して手を出してはいけない
ブナ林では、立木、倒木以外のキノコは手を出さないのが無難だと思う
▼不明のキノコ・・・とにかくでかく、傘がヌルヌルして気色悪かった。他にヤマドリタケモドキもあったが手を出さず。 ▼ツキヨタケ・・・シイタケやムキタケに似た最も有名な毒キノコ。ブナ林では、ブナの倒木や立木に群生するので要注意。
▼シロハカワラタケ
その名のとおり、遠くからでも白っぽく見えた・・・ブナハリタケの群生かと思ったが・・・
ブナの倒木を埋め尽くすかのように群生する様は圧巻
参考文献
「山渓カラー名鑑 日本のきのこ」(山と渓谷社)
「キノコ狩りガイドブック」(伊沢正名、川嶋健市共著、永岡書店)
「きのこの見分け方」(大海秀典他、講談社)
「釣り人のための山菜・きのこ」(菅原光二著、つり人社)

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