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山野草編・・・ミズバショウ、ザゼンソウ、福寿草、カタクリ、キクザキイチゲ・・・
 岩魚の実写もしたいところだが、岩魚ならいつでも撮影できる。今を逃せば撮れない写真、それは雪国の春を象徴する草花たちだ。竿を担ぐのをグッと抑えて、田沢湖町刺巻湿原のミズバショウ、サゼンソウ、そして西木村の福寿草、カタクリ、キクザキイチゲ、フキノトウ、里の山菜を実写テストしてみた。一眼レフデジカメとは言え、やっとアナログ時代の感覚が戻ってきたような感じがする。表現の幅が広がり満足、満足・・・。(撮影日:2004年4月10日)
山野草実写テスト1・・・ザゼンソウ
 刺巻湿原には木道があり、撮影のために湿地に入ることはできない。つまり、遠くに写したい山野草があっても、自分から被写体に近づくことはできない。これが湿地を撮影する場合の最大の難問だ。となれば、望遠レンズを多用する以外にない。上の写真は、早春のイメージを出すために、100〜300mmの望遠レンズで奥の残雪を背景に取り込んで撮影してみた。
 仲良く肩を寄せ合うように咲く。そのザゼンソウの株の周りを、春の光が包み込む。

 前回までは、画質を優先する余り、ファイルサイズの大きさに不満が残った。そこで失敗する可能性もあったが、全て最低の画質(0.9MB/枚)モードで撮影してみた。パソコンで見る限り、最低画質と最高画質の写真を比べても、その違いは全く分からない。撮影した時の書き込み速度、パソコンへの取り込み速度、WEB処理速度を考えれば、最低画質モードで十分だった。
 雪解けの春・・・ザゼンソウが両手を挙げて「バンザイ」をしながら、春の訪れを喜んでいるようにも見える。
 ちょっとコントラストが強過ぎて、サゼンソウが暗く写ってしまったが、狙いは背後の水面に反射する光・・・適度にボケてくれたので、春爛漫の雰囲気は出たように思う。
 清流に咲くザゼンソウ
山野草実写テスト2・・・ミズバショウ
 ハンノキ林内をゆったり流れる水辺に、清楚な白い花・ミズバジョウが点々と咲き乱れる。雪解けの早い手前は、見頃だったが、奥へ行くに従ってまばらだった。反面、奥はミズバショウより一足早く咲くザゼンソウが目立った。
 清冽な湿地水面に、白い花が写って美しい。光の反射が強過ぎたので、標準ズームにはPLフィルターを付けて撮影した。
 ミズバショウは、花が縦に大きく咲くだけに、撮影も縦の構図で撮る場合が多い。しかしWEBページでは、縦の写真よりも横の写真の方が扱いやすい。よって、どうしても横の構図オンリーの写真になってしまう。
 上の写真は、コンパクト機・ニコンCOOLPIX4500で撮影したもの。ご覧のとおり、奥までピントが合ったパンフォーカス的な風景写真としては申し分ないのだが・・・人間の目線とは違うローアングルで、かつ肉眼とは違う24〜28mm程度の広角で撮影しないとインパクトのある画像にはなかなかならないように思う。また広角側は明るいレンズだが、望遠側が暗いレンズを採用しているのも不満の一つ。しかし、最近は、ズーム全域で明るいレンズを搭載したコンパクト機も登場しているようだが、当然値段も高い。
 ハンノキ林内のミズバショウ群落・・・ハンノキ林の面積は約10ha、そのうちミズバショウの群生面積は約3haで、約6万株と言われている。

 奥に行くに従って若干ボケているのが分かる。これは絞り値が4.0〜5.6ぐらいで撮影したもの。絞りを2.8にセットすれば、背景はもっとボケる。いろいろ条件を変えて撮る場合、アナログ感覚で撮影できる一眼レフデジカメは、圧倒的に使いやすい。
 背景に残雪を取り込んで撮影した一枚。
山野草実写テスト3・・・フクジュソウ(福寿草)
 大型の山野草で、しかも木道のみしか歩けないのではテスト不足。小さな花にできるだけ近づいてテストするため、カタクリで有名な西木村に向かった。カタクリは、まだだったが、幸い福寿草とイチゲは見頃だった。背景を美しくぼかし、写したい対象を浮き立たせる表現は、一眼レフが圧倒的に有利だ。
 コンパクト機で花を接写する場合、いつも頭に来るのが、狙った被写体ではなく、背景にピントが合ってしまうこと。しかも小さな液晶では、それを瞬時に判断することもできない。まして明るい日中なら、液晶画面すらまともに見えない。一眼レフデジカメは、液晶ではなく、レンズを覗くアナログ感覚で撮影できる。ピントに不安があるなら、レンズのAUTOをマニュアルに切り替え、手動で簡単に合わせることもできる。
 コンパクト機では、撮影した画像が○か×かを判断するには、パソコンに取り込まないとほとんど予想できなかった。しかしEOS Kissデジタルの場合は、アナログ時代の感覚を活かせるだけに、ある程度予想できる。全てデジタル感覚で使うしかないコンパクト機との大きな違いは、やはりアナログ感覚で撮影できる点に尽きるように思う。
山野草実写テスト4・・・キクザキイチゲ
 水辺に咲く紫色のイチゲを、手前の花ではなく、水辺に近い花にピントを合わせて撮影してみた。
 一面、白のイチゲに包まれた全景写真。こういう平凡な構図なら、コンパクト機でも遜色ない。いや、むしろコンパクト機の方が色鮮やかでシャープに写るようにも思う。
 狙ったとおり、背景が美しくぼけ、手前のイチゲが浮き立って見える。手前の色と背景のぼけた色が同じ白だから、イチゲの花が一面群生していることも同時に表現できる。
 キクザキイチゲと福寿草
山野草実写テスト5・・・芽を出し始めたカタクリ
 西木村八津・鎌足地区のクリ林に咲くカタクリは、その群生面積が約20haと滅茶苦茶大きいことで知られる。しかし、ミズバショウがまだ咲き始めたばかりだから、林内には、まだ残雪も多く、日当たりの良い斜面に、わずかに芽を出した程度だった。いつも紅の花が咲く頃にしか撮影していないだけに、こうした芽吹きのシーンを撮影するのは初めて。花の最盛期だけ撮るだけでは、ストーリーも生まれない。
 一日陽射しが強かっただけに、福寿草やイチゲを撮ったり、里の山菜を採りながら、午後3時過ぎまで待つ。すると、紅のツボミが開きだしたカタクリが数株出てきた。刻一刻と変化する早春植物の動きの速さに驚かされる。
山野草実写テスト6・・・ふるさと、里の山菜
 「ふるさと秋田」をイメージして撮った一枚。手前に秋田の花・フキノトウ、奥には山村と田んぼ、残雪のある山々をぼかして撮影してみた。
 季節感を出すために、残雪のある山をバックに、フキノトウの群生を撮る。
 春、里の山菜と言えば、ノビルとヤブカンゾウ。山里の田畑や土手に行けば、同じ場所で、大量に採取できる。ちょうど奥に残雪があったので、それを取り込みシャッターを押す。
 採取した里の山菜・・・左がノビル、右がヤブカンゾウ。特にヤブカンゾウのみずみずしい若葉は、食欲をそそる。左のノビルは、見た目は余り良くないが、味はなかなか。根の白い部分は、生のまま味噌をつけて食べる。ノビル独特の辛さと香りを楽しめる。緑の部分はおひたしに。山野草の実写テストも里の山菜の味にも大満足の一日だった。

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