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 コンパクトデジカメもついに800万画素時代に突入した。もはや一眼レフと遜色のない画質を実現するに至った。残る勝負は、レンズしか残っていないように思う。というのも、コンパクトデジカメでは、花を撮影する場合、背景がうまくぼけてくれない。これがコンパクト機の唯一の不満だった。これから花のベストシーズンがやってくる・・・時々、眠っていたEOS用のレンズを手に持つと、こいつを再度使ってみたい衝動に駆られてしまった。というわけで、我慢に我慢を重ねてきたEOS Kissデジタルのボディを買ってしまった。
 EOS Kissデジタルボディとしばらく眠っていたキャノンEF28-78mm 2.8LUSM、EF100-300mm F4.5-5.6。ほかに、SIGMA AFマクロ90mmF2.8、SIGMA 18-35mm F3.5-4.5も使える。残念なのは、デジタルで使うと、画角が1.6倍になってしまうこと。例えばEF28-70mmは、45-110mmと平凡な標準ズームに成り下がってしまう。魚眼レンズとして購入した18-35mmが29-56mmだから、何とか広角レンズとして使用できる程度。

 ニコンの一眼レフデジカメD70が約12万円で登場した。そのお陰で、秋田でもEOSKissデジタル価格がボディのみで9万8000円(税抜き)まで下がった。さらに、書き込み速度が40倍速のコンパクトフラッシュ256MB(1万円余り)が無料でもらえるおまけもついていた。
 EOS Kiss デジタル(630万画素、サイズ3072×2048)+キャノンEF28-78mm 2.8LUSM。レンズを換えてテストをしてみたが、純正のレンズは問題なく作動したが、SIGMAのレンズは、マクロ、広角ズームともに、エラーが出て使えなかった。この時、レンズセットで買えば良かったと悔やんだが、もしかしてと思い、買った店に問い合わせてみた。すると、SIGMAのレンズメーカーから無料でバージョンアップしてくれるとの回答がきた。これは嬉しい対応だった。

 しかし、よくよく考えると、一眼レフデジカメは、純正であるかどうかを問わず、過去の交換レンズが全て使用できると思うのが普通である。実際使ってみると、純正以外のレンズではエラーが出て作動しないという現実に直面すると、話が違うと思わざるを得ない。他社のレンズは、そのままでは使用できないこと、純正以外は、そのメーカーでバージョンアップすれば対応できることなどをきちんと説明すべきであると思う。これが、最初に使ってみて感じた大きな不満だ。
 これまで使っていたニコンCOOLPIX4500(400万画素、35mm換算38〜152mm、F2.6〜5.1)+広角ワイドコンバータ(0.63倍、24mmの広角レンズに変身)。このカメラの最大の特徴は、レンズが300度回転するアングルフリーの機能だ。山野草など小さな花などをローアングル撮影する場合、レンズを回転させるだけで簡単に撮影できる。

 右は、SONY CybershotU。単焦点レンズで画質はイマイチだが、低価格で雨を気にすることなく撮影でき、岩魚の水中撮影もできる点が素晴らしい。
 コンパクトデジカメのもう一つの欠点は、結婚式や各種シンポジウムなど室内の撮影では、フラッシュの光が弱く、ほとんど役に立たない。もちろん、EOSKiss デジタルに付いているフラッシュも光は弱い。幸いスピードライト540EZも使えるとのことなので、室内撮影でも活躍してくれるだろう。今回のテスト撮影は、全てEOS Kiss デジタル+キャノンEF28-78mm 2.8LUSMのみ。
 白梅・・・小雨がパラツキ、撮影条件は決して良くなかったが、それなりに意図した画像が撮れた。コンパクト機と違い、撮像素子が大きく、同じ絞り値でも被写界進度が浅く、背景が綺麗にぼけてくれる。こうした画像は、コンパクト機では簡単に撮る事ができなかった。それだけに満足、満足・・・。
 白梅アップ・・・左上はツボミ、右上はAUTO撮影でもうまくぼけてくれた。
 白梅2
 白梅3
 紅梅・・・開放絞りの明るい交換レンズは、コンパクト機より遥かに背景をぼかすことが可能だ。けれども、ピントを合わせるのがかなり難しい。ピントは、AUTOに頼るだけでなく、手動で合わせることも必要だと思う。
 紅梅2
 紅梅3・・・デジカメで撮影した画像は、フォトシップでトーンカーブ・自動補正をするのが常だったが、EOS Kissデジタルで撮影した画像は、自動処理すると、かえって変な色になってしまった。ここに掲載した画像は、ほとんど補正せず、画像解像度を600ピクセルに縮小し、WEB処理で最適化をした画像である。
 邪魔な背景が簡単にぼけてくれるのが、何ともありがたい。今回、アナログ時代に多用したシグマのマクロレンズをテストできなかったのが唯一の不満。花を撮影する場合、マクロレンズなら、もっとシャープに、背景もきれいにぼけたように思うのだが・・・。
 スローシャッターで滝を撮る。
 同上アップ。三脚は、カーボン+マグネシウム三脚・Velbon Carmagne640。
 ミズバショウもやっと芽を出し始めた。
 せせらぎと芽吹き
 国の重要文化財・旧奈良家住宅を撮る。暗い内部をフラッシュなしでテストしてみる。
 接客用の部屋「おえ」
 刈り入れた稲を脱穀するまでに置いた「いなべや」・・・2秒ほどの遅いシャッターじゅないと、撮れないほど暗い室内だが、三脚を使用すれば、問題なく撮影できる。
 春の訪れを祈る「立春大吉」のお札。
 中座敷から庭園を撮る。
 手前のフキノトウにピントを合わせると、奥に連なるフキノトウの群れも適度にぼけてくれた。
 背景が綺麗にぼける、こうした写真が撮りたかっただけに満足・・・
 ツクシ、背景の水辺も綺麗にぼけてくれた。昔から早春の味として親しまれ、卵とじや酢味噌和えが美味い。頭の部分の割れていないものが旬だ。食べる時は、茎のはかまを取り除くのが少々面倒だ。

 630万画素の一眼レフデジカメは、JPEG画像で最大3.1MB/枚、最小で0.9MB/枚とファイルサイズが大きい。従って、撮影した後、それだけ記録に時間がかかる。もちろん、パソコンに転送する時も、ストレスを感じるほど遅い。また、256MBのCFカードでは、100枚未満しか撮影できない。数多く撮影する人なら、500MB、1GBで、かつ記録速度の早い高価なコンパトフラッシュが必要になる。500MB、1GBの高速記録が可能なCFカードが滅茶苦茶高い現状を考えると、不満と言わざるを得ない。

 こうした現実を考えると、記録画質の選択が7段階あるものの、画像サイズの選択肢がないのはいただけない。ホームページ作成あるいはストレスなく撮影でき、ストレスなくパソコンで処理したい人にとっては、最小画像サイズが1536×1024では、大き過ぎる。1280×960、1024×768などの画像サイズが選択できるようにしてほしいと思う。

 画素数が大きいだけに、同じ画像サイズでもファイルサイズが滅茶苦茶大きい。フォトショップでJPEG画像を高画質・低圧縮率を選択して保存すると、ファイルサイズは半分以下に圧縮できる。プリントした場合でも、その差はほとんど感じないだけに、JPEGで撮影する場合、低圧縮率を自由に選択できるようにしてほしいと感じた。

 次回は、白神の野外フィールドで撮影した実写テスト2「白神のサル編」をお届けしたい。なお、これらの感想は、まだ数回テストしただけの実感だけに、誤っている点があれば、メール等でご意見いただければ幸いです。 

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