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 山釣りと一言で言っても、釣り主体の山釣り、沢登り主体の山釣り、宴会主体の山釣り、山菜・きのこ採り主体の山釣りもあれば、短期の山釣りから長期の山釣り、沢の難易度、個人・団体のレベル・好みによっても装備は異なって当然である。従って、ここに掲げた装備は、万全なものではないことをお断りしておく。しかし、北海道、北東北の源流を約20年間歩いて得た装備であり、山釣り入門で悩んでいる方には参考になると思う。後は、実践で自分達たちなりに修正・工夫を凝らしていただければ幸いである。
2泊〜4泊程度の個人装備
銀マット・・・必携品。早春の冷たい沢床の熱を遮断し、凸凹も気にせず安眠できる。コンパクトで軽く安価なものを撰ぶ。幅は60cmが一般的だが、50cmで十分。折りたたみ式の銀マットは、ザックの中にスッポリ入るが、その分荷物を入れるスペースがなくなるので注意。

サブザック・・・メインのアタックザックは、2泊から4泊以上の長期遠征も含めて65リットル。大は小を兼ねる。移動キャンプ方式の場合は、サブザックは不要だが、ベースキャンプ方式の場合は、日帰り探索用のサブザックがあれば便利。選定基準は、コンパクトで軽いものに限る。

ティッシュペーパー又はトイレットペーパー・・・必携品。ティッシュペーパーは、○○用だけでなく、汚れた食器を拭いたり、濡れたカメラのレンズを拭いたり・・・大活躍。自然に優しいと言えば、トイレットペーパーだが、一度濡れると使い物にならないので注意。

空気枕・・・ザックなどを枕にすれば省略もできるが、あった方が安眠できる。
ビーチサンダル・・・必携品。テン場で快適に過ごすには、軽くて安価なビーチサンダルが最適。絶対忘れてはならない一品だ。

救急薬品・・・必携品。カットバン、消毒薬、包帯、テーピング程度は用意したい。持病の薬も忘れずに。
ガムテープ+ライター・・・必携品。ガムテープをライターに巻きつけて持参すれば、竿やテントなどの補修、焚き火の着火財としても利用できる。ライターは濡らさないよう注意。できれば2個以上準備したい。

携帯用歯ブラシ、タオル・・・必携品。
ヘッドランプ+予備電池・・・必携品。かつては単3電池4本使用のヘッドランプが主流だったが、電池の消耗が激しく、かつ突然電球が切れたりするなどのトラブルも多かった。現在はLED式(ライト・エミティング・ダイオード)で玉切れもなく、軽くて電池が長持ちするヘッドランプが主流。単4電池3本。光も三段階に切り替えできるものもあり、省エネ的な利用もできる。

釣り道具・・・必携品。餌釣り、テンカラ、ルアー、FF・・・説明するまでもないでしょう。
折りたたみ式川虫採り用網・・・川虫の有無の確認、トンボの捕獲、大物用のタモ、イワナ、サンショウウオ、カジカの生け捕り調査など、釣法の種別を問わず沢で遊ぶなら必携品。

種モミ用袋・・・ハードな遡行にビグは不要。邪魔なだけでなく、岩場をヘツル時などに壁にぶつけてバランスを崩しやすい。軽くてコンパクトかつ安価な種モミ用またはタマネギ用の網袋がベスト。釣り上げたイワナを流れにデポしておけば、生きたまま保管できる。釣ったイワナを美味しくいただくためにもオススメの一品。色は遠くからでも見える赤や黄色が良い。

夏用軽量小型シュラフ・・・シュラフの種類はやたら多いが、難点は荷がかさばり重いこと。できるだけコンパクトで軽いものを撰ぶ。朝夕の冷え込みが厳しい春と秋はスリーシーズン用のシュラフを使うこともあるが、ほとんど夏用で十分。ただし、寒いときはホッカイロと上下の雨具を着て寝る。テントではなく、タープやブルーシートの下で寝る場合は、ゴアテックスのシュラフカバーは必携品。

着替え一式・・・天気に恵まれれば、焚き火で着干しする場合もあるが、山では最悪の場合を想定して準備するのが鉄則。どんな悪天候に見舞われようと快適に過ごしたければ、着替え一式は必携品。ただし絶対濡らさないよう防水対策は万全に。雨具は、遡行中上着だけで良いが、夜の冷え込みを考えズボンもあれば助かる。

ザックカバー・・・沢登りや山岳渓流釣りのページを見てもザックカバーを使用している人は意外に少ない。泳ぐ場合は、確かにザックカバーは邪魔になる。しかし、泳ぎが主体でなければ、雨天や薮こぎ、高巻きでは大活躍する。ザックの外側に山刀、銀マット、ノコギリ、やかん、釣竿、コップなどをセットしたり、途中で採取した山菜・きのこの袋をぶら下げたりすると、薮こぎで引っ掛かったり、しまいには落としたりする場合が少なくない。

 それを防ぐにはザックカバーをするのが一番だ。つまりザックカバーは薮こぎで真価を発揮する。さらに雨の中の山越えで、ザック全体が濡れると雨水を含み重くなる。また内部を完全防水していないと、中の物を濡らす結果ともなる。稀に泳ぐ場合は、そのカバーを外せばいいだけ。サイズは、ザック容量よりも大きなサイズを選ぶこと。ちなみに私は、65リットルのザックに80リットルのザックカバーを使用している。

防水袋・・・ザックの下部が最も濡れやすい。ザックの下半分には、テントやシュラフ、着替えなど絶対濡らしてはならないものばかりをいれるため、防水対策は万全を期す必要がある。私はマリンスポーツ店で売っている厚手の防水袋を使用。欠点は袋自体が重いこと。しかし、薄い防水袋は軽いが、逆に破けやすいので荷造りは慎重にする必要がある。登山店で売っている60リットル防水インナーを使ったことがあるが、一回で小さな穴が数箇所空いてしまった。防水インナーを利用するのであれば、容量の大きなものではなく、30リットル程度の小さなものを数個使う方が良いと思う。
遡行用個人装備1

スパイクシューズ又は「ピンソール・・・フェルトの渓流足袋は、泥壁や密生する笹薮では滑って体力の消耗が激しい。まるで雪道を普通タイヤで走行しているようなもので危険極まりない。薮こぎが定番の山越えルートは、水陸両用の靴が絶対条件。となれば登山靴も×。スパイ付き地下足袋又は磯釣り用のスパイクシューズを履かねばならない。現在は、渓流足袋にピンソールを装着すればスパイクシューズに変身するスグレモノもある。山釣りへの第一歩を踏み出すには必携品。

渓流タビ・・・沢を歩く場合、フェルト付きの渓流タビかあるいは渓流シューズを撰ぶかは好みの問題。私がネオプレーン製の渓流タビを選ぶ理由は、安価で保温性に優れていること。さらに軟らかく、裸足で履いても違和感がなく、足裏感覚で沢を歩ける点だ。ただし、沢歩きに慣れない初心者は、足の爪を痛めるなどのトラブルがあるので注意が必要。渓流シューズの場合は、必ずウォーターソックスとワンセットで準備することを忘れずに。

渓流スパッツ・・・ネオプレーン製の渓流スパッツは、足の保護、冷たい渓流を歩く場合の保温性にも優れている。膝から下が神経痛にならないためにも必携品。

長袖シャツ・・・薮こぎを考えると半袖は×。沢を歩くには、速乾性と保温性を併せ持つ素材がベスト。オーロン、クロロファイバー、ポリプロピレンなど。夏は長袖Tシャツタイプ一枚で十分だが、北海道では震えが止まらないほど寒い。保温性に優れた少々厚い上着がもう一枚必要だ。

携帯灰皿・・・タバコを喫う人は必携品。ハードな遡行でも落とさないよう首から掛けるタイプのものがベスト。タバコと100円ライターが入る防水ケース(300円〜500円程度)は、不用意に濡らさないためにも準備したい小物の一つ。

軍手、軍足・・・素手と裸足、パンツも履かない野生人もいるが、常人ならば必携品。予備を含めて準備。

ライトαタイツ・・・寒い春や秋、夏の北海道では、アユ用のウェットタイツを履いたりしていたが、山越えでは蒸れるし、膝が擦れたりするトラブルに見舞われていた。秀山荘の新素材のαタイツは、この難点を全て克服してくれた。私はフルシーズン愛用している。足にピッタリフィットし、水の抵抗も少ない。速乾性、保温性、動きやすさ・・・全てが○。薮こぎにも強い。しかし、これも好みの問題かもしれない。ベトコンズボンや作業ズボン、野球ズボンなどでサッサと歩く人もいますから・・・。

フィッシングベスト・・・これは説明するまでもないでしょう。泳ぐ場合は、数が多いポケットに水が入るトラブルもあるので注意。
ミニスケール巻尺1m・・・魚を計測するために必携。3mあるいは5mの巻尺を持参している人も見掛けるが、まさか1mを超えるイワナはいないと思うが・・・。

着脱式の笛・・・薮の中で仲間を見失った時、あるいは熊との遭遇など予期せぬ緊急時に必携。沢の轟音にも負けない遠くまで響く笛がベスト。
薮で迷わないために・・・高度計・水温計付き腕時計、2万5千分の一図と磁石は必携品。最近はGPSなる新兵器が登場しているようだが、いまだ使ったことがありません。使っている方がいれば教えてください。
遡行用個人装備2

ザイル、お助けヒモ・・・山釣りは岩登りではありません。屹立する滝の壁を見れば、直登したくなるような人には全く参考にならないのであしからず。ザイルは7mmと8mm、それぞれ20mを持っているが、今ではほとんど使うことがありません。その代用としてお助けヒモと呼ばれる布テープを多用している。長さ10mの布テープを2〜3本持参している。北東北の渓に限れば、これで十分だ。個人で持つなら2mあるいは5m程度のお助けヒモがあれば、より安全に、スピーディに遡行できる。

コップ・・・水やスープ、コーヒー、味噌汁、酒・ウィスキーなどマルチに活躍する必携品。
カラビナ・・・カラビナは遡行用具として必携品だが、コップや釣ったイワナを吊るすなどマルチに利用できるので数個持っていると便利。高い木にロープを掛けたい場合は、投げる重しとしても活用できる。

カメラレンズ拭き布・・・沢ではカメラのレンズが曇ったり、ボデイが雨滴に濡れたりする場合が多く、柔らかい布とティッシュペーパーで常に拭き取る作業が欠かせない。デジカメの場合は、レンズに水滴がついていると、その水滴まで写るので特に注意が必要だ。

買い物袋・・・山菜採り、きのこ採り用に必携。
気付け薬・・・小瓶にウィスキーを入れたもの。疲れたときに、ちょっと飲めば、ビリッとして身も引き締まるため「気付け薬」と呼んでいる。ただし飲みすぎるとマイナス効果しかないので注意。

・・・休憩時に甘い飴をなめると元気が出る。
3連の熊よけ鈴・・・必携品。ツキノワグマの場合は、熊よけ鈴でほぼ100%不意の遭遇を避けることができる。ヒグマの場合は、これでは物足りず、熊撃退スプレーが必携品。

漁師用ナイフ・・・常時、山刀を腰に下げるにはちょっと重い。そこで漁師用のナイフを代用。目の前の薮の刈り払いからイワナ料理まで大活躍。

山刀・・・薮の刈り払い、焚き火の材料調達に必携。北海道では、熊避け鈴、熊撃退スプレーと並んでヒグマ対策三種の神器でもある。

食器皿・・・軽くて安いものがベスト。イワナの刺身と醤油、山菜を入れられるように3つに区分されたものが使いやすい。山の幸を料理するための皿、山釣り定食を盛り付けるためになくてはならない必携品。
記録用装備

デジカメ・・・撮影に使っているので写真には写っていませんが・・・。
携帯用小型三脚・・・沢はとにかく暗い。被写体は常に手ぶれの危険が多く、三脚は必携品だ。もちろん滝や清流をスローシャッターで撮影する場合も多い。しかし、重い三脚は嫌だという方にオススメなのが携帯小型三脚だ。これは一眼レフでも安定した撮影が可能なもの。もともとローアングル撮影が主体で、山野草などを撮影するには特に重宝する。岩や流木を利用すれば、高い位置からの撮影も可能で、シャッターブレもほとんどない。心配ならば、3秒程度の短時間タイマーを使うと完璧だ。ただし三脚が低いだけに、レンズが回転するアングルフリーのデジカメでないと、逆に使いにくいだろう。

カメラ保護用袋・・・一眼レフ時代に使っていたマジックテープ付きの布と最近は久しく使っていなかったネオプレー素材のZingカメラケース(写真)を使っている。5mm厚のネオプレーン素材は柔軟性、伸縮性に富み、衝撃を吸収、高い耐水性がある。首にぶら下げたまま遡行する場合は、岩にぶつけてもショックを吸収してくれるし、朝露などの雨滴からも守ってくれる。ズーム付きの一眼レフ用だけに、デジカメに72mmのワイドコンバーターレンズを付けたままでも、楽々入る。

サーキュラーPLフィルター・・・デジカメと言えども、水面のギラギラや極端な乱反射を除去するためにPLフィルターがあると便利。また明るい渓でスローシャッターを切りたい時にも活躍してくれる一品だ。

デジカメ用予備電池・・・電池は1日1本程度を目安に準備している。4泊の場合は、予備電池3本といった具合。数多く撮らない人ならば予備電池1つで十分だろうが・・・。シャッターチャンスに電池切れなどという悔しい思いはしたくない。

メモリー・・・メインメモリー256MB、予備として192MBを常に持参している。小さな液晶画面で、撮影した画像がブレているかどうかさえ正確にチェックすることは、ほとんど不可能。よって不要な画像を現場でチェック、削除する作業は、時間と電池の無駄だと思う。メモリーも安くなったので、現場では撮影に専念し、パソコンに撮影データを取り込んでからじっくり不要画像を整理するのがベターだと思う。

軽量折りたたみ傘・・・デジカメは雨にすこぶる弱い。数泊の山ごもりでは、雨に見舞われる確率が高い。雨が降ったら写真をあっさり諦める人なら不要だが、雨の中でも撮影したい方は、やはり必携品だろう。

防水袋30リットル・・・デジカメの機材は絶対濡らしてはいけない。全てフリージングバック等で包み、さらに登山用品店で販売している防水袋30リットルの中に入れて完全パッキングする。泳ぐ場合でもザックの下ほど水圧が掛かり濡れる危険が多い。カメラは、取り出しやすさも含めて、ザックの上部に入れるのが鉄則。
フリーザーバック・・・ザックインナーの防水袋に入れたからと言って完璧ではない。少々面倒でもフリージングバックに一つ一つ包むことが大事。最悪のパターンを想定して準備することを忘れずに。ただし、必要以上に拘ると際限がないので注意。予備を数枚持てば安心だ。

新聞紙・・・現地採取の調理用、採取した素材の旬を保つために欠かせない。濡れると使い物にならないのでフリージングバックに包む。

遡行図・・・遡行図は、2万5千分の一図がベスト。稜線、ポイント毎の距離と標高、魚止め、各枝沢の地方名ぐらいはメモしておきたい。地図専用の防水袋も売っているが、フリージングバックの大が使いやすく見やすい。

ザック内部の防水対策・・・30リットル程度の防水袋を使う場合は不要だが、それがない場合は、漬物用あるいは金魚用の厚いビニール袋を二重にして使うと便利。その際、口元は幅広の輪ゴムでしっかり縛ること。ただし、移動キャンプ方式で長期の沢歩きの場合は、破れた場合に予備を持参することを忘れずに。
共同装備
ザイル・・・岩登りや落差の大きい岸壁を懸垂下降するとなれば、30mあるいは40mものザイルが必要だろう。しかし、そんな岸壁に遭遇したら、安全な高巻きルートを探したほうがベター。沢のルートは無数に存在する。パーティの力量にあったルート選定こそ肝要だと思う。従って、荷の軽さも考えて20mもあれば十分だと思う。

 山釣りは、岩登りをメインにしているわけではなく、ハーネス、懸垂下降器、ハンマー、ハーケンなどといった岩登り専用の登攀具は一切持たない。基本的に立木や草付けの全くない岩場をルートに選ばないことこそ肝要。万が一懸垂下降しなければならない場合でも、極力落差の小さいルートを選び、肩がらみで降りる。安易に道具に頼ることこそ危険だと思う。特にザイルに全てを託すような上り下りは、却って危険ですらある。常に補助的に使う感覚で使うのがベストだと思う。

 ザイルは手が滑りやすく、写真の中ほどにあるように一定間隔でコブを作る必要がある。私たちが最近ザイルを使用しなくなったのは、手が滑りやすくコブを作るのが面倒だからである。

布テープ・・・これは岩登り用の登攀具を一切使わない人にはピッタリだと思う。幅広で手が滑りにくい。手に巻きつけながら上り下りするにも格段に楽だ。頻繁に使う10m程度の布テープを2〜3本も持っていれば、ほとんど問題ない。ただし連結する場合のテープ結びは、結び目に余裕を持ってしっかり固定すること。結び目が外れれば、死にかかわるので、複数の人間で安全かどうかを確かめるぐらいの慎重さが必要だ。始点にする立木や捨て縄の安全確認も忘れずに。後は、お互いに声をかけながら気合を入れてやることも大事だ。「猿も木から落ちる」ようなことのないように・・・。
軽量コンパクトテント・・・最近はテントではなく、タープやツェルト、ブルーシートなどテントを使用しないのが一般的なようだが、設営が簡単で快適なドーム型テントの暮らしが長いだけに、簡単には戻れないというのが本音だ。テントの最大の欠点は荷がかさばり重いこと。ならば、軽量・コンパクトサイズのテントを選ぶ以外になく、値段も高い。重さの目安は、フライシート込みで4〜5人用で3キロ、2〜3人用で2キロ程度。本体、フライシート、ポールを別々に分担して背負えば、決して重いものでもない。むしろ一人で重い撮影機材を背負う方が重いくらいだ。

ブルーシート・・・どんな雨でも焚き火や快適な調理、宴会をするのが大前提。となれば、ブルーシートは必携品だ。北海道では、大きなブルーシートを張ることは、ヒグマを威嚇する効果もあるので絶対に外せない一品だ。源流で数泊の野営をする場合は、むしろ雨が降らないのは稀だ。晴れの山だけを想定した装備は、現場で泣かされること間違いなし。

ブルーシート用メインロープ・・・ブルーシートは風に弱い。強風でもビクともしないように、片側は太いメインロープで固定することが必要。ザイルを持っている場合は、ザイルをメインロープとして使うのもいいだろう。

テン場用ロープ・・・ポリプロピレン製の軽いものがベスト。ブルーシートを張る場合の補助ロープ、イワナ塩焼き用の三脚作製用、頭と骨の燻製に焚き火の上に吊るすロープ、パッキング用など用途も広い。

着火財・・・バーベキューの着火財として売っている100円程度のもので十分。日持ちと手軽さ、コンパクトさを追求するならスイスメタ。多目的と素朴さを追求するならガムテープなど様々な選択肢がある。いずれにしても雨の時こそ焚き火の有難さが身にしみるだけに、着火財は必携品。

コッフェル小・・・各自で準備するものだが、軽さとコンパクトさを考えるとチタン製で、中にガスボンベ1個が入るようなコッフェルがベストだろう。

レジャーコンロ、燃料用ガス・・・スープやコーヒーの湯、酒の熱燗、空揚げ・油炒めなどの料理に利用するので必携品。焚き火で全てを済ますのが理想だが、これがあるとないとでは雲泥の差が出る。さらに昼食時に素麺を茹でたり、熱いコーヒーを飲むにも欠かせない。ガスボンベは、一日一本程度が目安。ただし使い残したボンベは捨てずに、全て背負うことは言うまでもない。

焚き火用竹吹き・・・雨天時や濡れた流木を燃やすには、ベテランでも難しい。自作の火吹きがあれば、どんな場合でもシートが焦げるくらいの火力を得ることができる。ぜひ用意したい一品。

ノコギリ・・・火持ちの良い焚き火をするためには、できるだけ太い流木・風倒木を切る必要がある。そのためには、長いノコギリがベスト。折りたたみ式のノコギリもあるが、我々はアタックザックの高さとほぼ同じくらいのノコギリをザックの横に固定して持参している。
飯盒・・・山を歩く場合は、エネルギーの消耗が激しく、主食は米を中心に考えるのがベスト。5〜6人程度を想定し、5合炊きの丸い飯盒を利用している。飯を炊く場合は、火力の強い焚き火でやるのが原則。4泊以上のハードな遡行には、軽さと簡便さを優先し、味付きの乾燥米飯などを利用するので、そうした場合は不要。

まな板・・・他に代用できる場合もあるが、現地採取の素材をよりスピーディに、より美味しく、より綺麗に調理するには欠かせない。山刀でミズタタキの料理をする場合も想定し、素材は木がベスト。

フライパン・・・現地採取の山菜、きのこ、イワナを油炒めする場合が多く、人数の多いパーティなら必携品。二人程度ならコッフェルでも代用できるだろう。

5人用大型コッフェル・・・パーティの規模にもよるが、年間を通して頻度の多い人数に合わせたコッフェルを共同装備品として準備したい。我々は5人程度を基準にしている。この中に調味料各種を収納してパッキングする。

おたま・・・味噌汁、ラーメンのつゆ用。
シャモジ・・・飯盒のご飯用
おろし金・・・ヤマワサビ、生にんにく、しょうが用

調味料各種・・・山では現地採取の素材を美味しくいただくために、調味料は全て持参するのがベスト。塩、砂糖、だしの素、味の素、味噌、醤油、塩コショウ、酢、ワサビ、にんにく、マヨネーズ・・・。もちろん季節によって採取できる山菜、きのこによって種類、量を加減する。
やかん・・・ウ〜ン「やかんなんて山に持ち込むな!」との声が聞こえそうだが、山釣りでは最も活躍している道具の一つ。一度に5人分のお湯が沸かせて、コップに注ぐにも無駄がなく楽チン。昼食時、休憩時のスープ、コーヒー、夜は酒の熱燗、ウィスキー用のミネラルウォーター、お湯・・・遡行時にもすぐ取り出せるようザックの横にカラビナで吊り下げておく。フタは落とさないようベストのポケットへ。

割り箸・・・必需品
スープとスティックコーヒー・・・ブナの森と清流を眺めながら、飲むコーヒー、スープ類は格別の味・・・まるで「渓流喫茶店」。道草の多い沢旅ならできるだけ多く持参したい。
食料及び補助食、酒(上記写真は4泊5日用)

干物ツマミ各種・・・酒のツマミは現地採取が基本だから、原則として不要。世界遺産・白神山地のように禁漁の沢を歩く旅では、できるだけ軽いツマミを数種類持参する。

・・・2泊〜3泊程度なら日本酒(2合/人)+ウイスキー、4泊以上なら軽量化を考え全て40度のウイスキー。アルコール度数で比較すれば、ウイスキーなら酒の約1/3と軽い。ビールを飲みたい時もあるが、重さを考えると×。

ラーメン・・・朝食はラーメンが定番。軽くて調理も簡単だ。
昼食用ソウメン+素麺つゆ・・・夏の沢歩きの定番。清流流し素麺も抜群に美味い。

夕食用主食・・・通常は米(0.8〜1合/人)プラス納豆、カレーが定番。沢歩きが主体の長期遡行となれば、軽量化を優先し乾燥米飯(五目ご飯、チキンライス、ドライカレー)で1個100g。お湯を注いで15分で食べられる。乾燥食品・四川風回鍋肉丼は重さが51gと軽い。ただし、コッフェルで調理する手間が少々かかる。乾燥米飯にふりかけ、のり、納豆などを入れるとさらに美味しくなる。

昼食及び補助食・・・夜にご飯を炊く場合は、翌日の昼用に握り飯も作っておく。補助食としてカロリーメイト、クッキー、カンパン、フランスパンなど。ハードな遡行には、米食が欠かせず、無理をしてでも食べること。米を食べないとバテルのが早いので注意。
ゴミ袋大45リットル、ゴミ袋小20リットル・・・テン場で、それぞれ背負ってきた物を取り出し、主食、副食物、調味料、嗜好品、酒、野営用具に分類し、透明なゴミ袋に入れると、分かりやすい。全員がテン場を離れて釣りに出掛ける時は、かならずテントの中あるいはアタックザックの中に入れること。そうしないとカラスや野生動物たちに食い荒らされるので特に注意が必要だ。主食を食い荒らされると、それはそれは悲劇である。でも一度痛い目にあうと二度と過ちは犯さないだろう。

香取線香・・・夏、必携品。2個持参。頭からすっぽりかぶる防虫網も忘れずに。
調理用乾物等・・・乾しいたけ、ふりかけ、乾燥ねぎ、乾わかめ、粉末納豆昆布、焼きざみのり

油、小麦粉・・・イワナの空揚げなどには大量の食用油が必要で、数泊ともなれば重すぎる。そこで「エコナ炒め油250g」の登場。フライパンに炒め油を少し入れ、スライスニンニクを入れる。小麦粉をまぶしたイワナの切り身や皮を炒める。ムニエル、空揚げ風の炒め物など何でも美味しくできる。出来上がったら、塩コショウなどをふりかけて食べる。

ステックタイプの粉末牛乳・・・砂糖を入れて飲むと疲れもとれる。またスティックコーヒーと組み合わせて飲めば、またコクが出て美味い。
塩吹き昆布・・・ミズなど山菜の即席漬け用に使うと簡単で美味。そのままお湯に入れても美味い。
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