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秋田県平鹿郡山内村、岩魚料理が自慢の秘湯・三ツ又温泉
 岩魚の活け造り、ニジマスのアライ、岩魚のタタキ、塩焼き、骨酒、岩魚の卵、岩魚のデングリガエシ(から揚げ)、岩魚の素焼き味噌、山菜料理・・・。岩魚釣り師ならヨダレが出そうな料理がズラリ。静かな山間の秘湯で岩魚・山菜料理をツマミに骨酒を心ゆくまで飲みたいという渓師たちに一押しの宿が三ツ又温泉だ。
 雪に埋もれた三ツ又温泉・・・温泉は古くから山仕事の人たちに利用されいたものを、新しくボーリングし直し昭和32年、営業温泉として開業したのが始まり。

 全国でも有名な秘湯鶴の湯温泉は、半年先まで予約で満杯。昨今の秘湯ブームは、どこも秘湯でなくなっているのが現実だが、今流行の露天風呂もない山間奥地の三ツ又温泉は、隠れた秘湯の代表格と言えるだろう。(1泊2食、岩魚のフルコースで8000円と安いのも魅力。もちろん酒代は別途)
 まず最初に目を奪われたのは、入り口正面に掲げられた色紙「古代人も食べたイワナの味」。  部屋に案内される途中の廊下には、地元で捕獲された大きなツキノワグマの親子やテン、タヌキなどの剥製も圧巻。
 シンシンと降る雪、連日の大雪で村では豪雪対策本部ができたという。宿の裏手に、雪に埋もれた養殖池がある。冬は2mから3mも積もる有数の豪雪地帯だけで、かつては冬季休業だったが、今は通年営業をしている。除雪は下手な秋田市より完璧だ。
 養殖池全景。右手の建物が三ツ又温泉だ。山内村の中でも最奥に位置し、豊富な湧き水、沢水使って始めた養魚場だ。当初はニジマスがメインだったが、最近は岩魚がメイン。それだけに自前の養殖岩魚の味は、365日旬を味わえる。
 透き通るような清水の中を泳ぐ岩魚たち。流れに向かってジッとしていたが、私が撮影しようと近づいたら、写真のとおり四方八方に動き出してしまった。水面が反射して泳ぐ岩魚が不鮮明だが、底まで見える清冽な冷水であることは一目瞭然。岩魚が美味い理由がわかるだろう。デジカメで養殖岩魚を撮影していると、突然、右手にいた番犬に吠えられてしまった。
 外は深い雪、音もなくシンシンと降り続ける風景を眺めながら、澄んだ風呂に入る。一面の湯煙になかなか思うような写真が撮れず、何回もシャッターを押したうちの一枚だ。温泉は、含硫化水素炭酸泉。効用は、神経痛、リュウマチ、病後の療養、皮膚病、打撲傷、飲むと胃腸病に効くという。
 40センチ余りの岩魚の活け造り。赤味がかった色艶、自前で養殖していない限り味わえない一品だ。食べ終わった活け造りの頭と骨は捨てずに焼いてもらって、骨酒を楽しんだ。これこそ本物の骨酒なのだが・・・。「剥ぎ取った皮はどうしてるんですか」と聞くと、「捨てている」との答え。捨てずに、適当な長さに切ってから揚げにしたら美味いよと教えたが、果たして新しい岩魚料理のメニューになるかどうかは定かでない
 岩魚の骨酒。芳香な骨酒の湯気が見えるだろうか。骨酒はサービスとして1回出されたが、特別に追加注文、酩酊するまで骨酒を味わった。ちょっと気になったのは、骨酒を入れる岩魚の形。斑点の大きな黒点は、どう見ても岩魚ではなく、ブラウントラウトに似ている点だが・・・。
 左がサービスとして出された骨酒。右は追加注文の骨酒を、持参した竹筒に注いでいるところ。竹の香りが、さらに骨酒の旨みを引き出す。
 デングリガエシという妙な名前の一品。岩魚を一匹丸ごと裏返しにしてから揚げにしたもの。頭から尻尾まで丸ごと食べられるのがミソ。
 2003年の総会は、中村会長が親戚の不幸で突然欠席。残念な総会だったが、岩魚のフルコースに全員酩酊するまで飲み語らった。中村会長、ご馳走様でした。  朝食にも岩魚が・・・素焼き味噌、まるでイクラと同じ岩魚の卵。徹底して岩魚と山菜料理にこだわっている点が素晴らしい。
 お世話になった三ツ又温泉の女将(前列右から二人目)らと記念撮影。お礼にA4版に印字した岩魚の写真とキノコの写真二枚をプレゼントした。すると「うちの池がら逃げだ岩魚だよ、コレ!」と言われてしまった。秋田に来て「岩魚と山菜を食べたい」と思ったら、迷わず下記へ電話してみたらいかがだろうか。

三ツ又温泉 秋田県平鹿郡山内村三又字甲79
  電話 0182-53-5100 FAX0182-53-5439(団体はマイクロバスの送迎あり)

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